更新日: 2024.07.18 その他
電子レンジが壊れ「保証期間」に修理を依頼したのに3万円の費用請求…!保証がきいて無料になるのではないのでしょうか?
電子レンジを始めとする家電製品には「メーカー保証」がついている場合が多く、無料で修理してもらえる可能性があります。しかし、メーカー保証には条件が設定されていることもあるため、対象外だと修理費用を負担しなければなりません。
本記事では、メーカー保証の対象となる条件について、電子レンジのよくある故障と修理費用の目安も含めてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
メーカー保証の対象となるには条件が設定されている場合もある
家電製品に対して定められている保証の内容は、メーカーや販売店ごとに異なります。
独立行政法人国民生活センターによると、メーカー保証は顧客サービスの一環として定められているものであり、一般的に保証期間内において家電製品を正しく使っていて不具合が生じた場合、保証の対象範囲内であれば無償で修理を受けることが可能とされています。
どのような故障が保証の対象範囲となるかはメーカーによって異なるため、事前に取扱説明書や保証書に記載されている内容を確認することが必要です。保証範囲外とされる故障については無償修理を受けられないため、修理費用は自己負担となる可能性があります。
またメーカーによっては、保証期間内の故障であっても修理に必要な送料や出張サービスなどの料金が生じる場合は、購入者負担としているところもあります。
今回の事例のように「保証期間に修理を依頼したにもかかわらず3万円の費用を請求された」というときは、不具合の内容が保証範囲外であったと考えられるでしょう。このように、保証期間内であっても無料で修理してもらえるとは限らないため、まずは保証範囲を確認しておくことをおすすめします。
どのような場合に無償修理の対象外となるのか?
保証期間内であっても無償修理の対象外となる条件は各製品の取扱説明書や保証書に記載されています。例として、電子レンジにおいては、以下のような場合に有償修理となる可能性があります。
・誤った使い方をした場合
・購入後に落下させた場合
・火災や地震・風水害・落雷などにより故障した場合
・家庭用以外の使用により故障した場合
・保証書の提示がない場合
電子レンジが無償修理対象外となる場合の修理費用
電子レンジが故障して無償修理の対象外である場合、修理費用がどれくらい発生する可能性があるのかを確認しておきましょう。
例えば、メーカーAの場合だと、電子レンジの電源が入らず電源コードの交換が必要な場合は6600円~1万1000円(税込み)、異音により基板などの交換が必要な場合だと2万2000円~2万9700円(税込み)の修理費用がかかる場合があります。
また、メーカーBでは、レンジ調理で温まらず赤外線センサーの交換が必要な場合は2万1000円~2万7000円(税込み)、ターンテーブルが回らなくなり基板の交換が必要な場合は3万2000円~3万8000円(税込み)が目安とされています。
このように、故障の内容によっては3万円前後の自己負担が必要になることもあります。また、保証期間終了後のことを考えてメーカー保証だけで不安な場合は、保証期間を延長できるサービスがないか確認してみるとよいでしょう。
メーカー保証期間内であればどのような故障でも無償修理の対象になるわけではない
電子レンジを始めとする家電にはメーカー保証がついている場合が多いため、保証期間内であれば故障しても無償で修理してもらえると思う方もいるでしょう。しかし、無償修理の対象となるかどうかは条件が決められているため、事前の確認が必要です。
無償修理の対象外であり自己負担での修理が必要になった場合、故障の内容によっては3万円前後の負担となることもあります。まずは、取扱説明書や保証書で保証範囲を確認しておきましょう。
出典
独立行政法人 国民生活センター 消費者トラブル解説集 保証期間内なのに家電製品の無償修理を断られた!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー