更新日: 2024.07.17 その他
公金受取口座を設定すれば「給付金」が早く受け取れる!でも口座から”税金”が勝手に引き落とされるの…?どのように役立つのか解説
そこで今回は、公金受取口座を設定するメリットについて調べてみました。登録・設定方法や対象となる給付金・還付金の具体例もご紹介しますので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
口座残高がカツカツの私にも役立つ? 公金受取口座を設定するメリット
公金受取口座を設定することで、口座から税金などが勝手に引き落とされるのではと不安に感じる人もいるようです。しかし公金受取口座は税金などの引き落としのためではなく、給付金などの支給のために利用される制度です。そのため「口座残高がカツカツなので勝手にお金を引き落とされると困る」といった人でも心配はありません。
公金受取口座を設定することで、以下のようなメリットが得られます。
・給付金や還付金の申請時に口座情報の記載や通帳のコピー添付が不要になる
申請のたびに預貯金口座の情報を提出することは、出す側も確認する側も大変です。口座情報を登録しておくことで、書類の提出・確認の手間が省けます。
・申請から給付金までの受け取りの期間が短縮化される
書類の提出や行政機関による確認作業などが不要になることで、給付金の迅速な受け取りが可能です。
公金受取口座の登録・設定方法
公金受取口座の登録申請は、マイナポータルや所得税の確定申告(還付申告)の際に行えます。また2024年度末頃からは、金融機関の窓口などで登録開始をする予定であるとのことです。ここでは、スマートフォンを使ってマイナポータルで登録申請をする方法を、総務省 デジタル庁「抗菌受取口座登録制度ってなんだろう?」を基にご紹介します。
まず登録に必要な以下のものを用意します。
・マイナンバーカード
・本人名義の預貯金口座
・マイナンバーカード読取に対応したスマートフォン
・マイナポータルアプリのインストール
登録の流れは以下の通りです。
- 1.マイナポータルにログインして「公金受取口座の登録・変更」をタップする
- 2.「マイナンバーカードを読み取る」をタップして読み取らせる
- 3.表示された本人情報を確認して「確認する」をタップする
- 4.「口座情報を登録する」をタップして案内に従って口座情報を入力する
公金受取口座の対象となる給付金・還付金の例
公金受取口座を設定することで、以下のようなさまざまな給付金・還付金の受け取りに使用できます。
・年金関係
厚生年金・国民年金・特別障害給付金・年金生活者支援給付金など
・税関係
確定申告(還付申告)による所得税の還付・過誤納金または還付加算金の還付・軽自動車税(環境性能割)の還付など
・子育て給付関係
児童手当または特例給付・児童扶養手当・母子父子寡婦福祉資金貸付金など
上記以外にも、就学支援関係や健康保険関係などさまざまな給付が受けられるようになります。
公金受取口座は年金・税・子育て給付関係の給付金などを手間や時間をかけずにスムーズに受け取れるようにする制度
公金受取口座を設定することで、申請時に口座情報の記載や書類の提出、行政機関による確認作業などが不要になるため迅速な給付金の受け取りを可能にすることが分かりました。またマイナンバーカードと複数の口座を任意でひもづけることで、相続や災害時の手続きを簡略化できるメリットもあります。
「口座残高がカツカツなのに、税金などを勝手に引き落とされたら困る」と考える人もいますが、引き落としではなく給付金などの支給に利用される制度ですから心配はないようです。残高の有無にかかわらず、誰にとってもスムーズな給付受け取りにつながる便利な制度だといえるでしょう。
出典
総務省 デジタル庁 公金受取口座登録制度ってなんだろう?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー