更新日: 2024.07.12 その他
運転免許証を更新したときに「SDカード」への勧誘がありました。いろいろな店で優遇が受けられるようですが申請した方がよいのでしょうか?
ただし、発行に手数料が発生するため、SDカード優遇店の利用頻度が少ない場合は「お得感」がなくなる可能性があります。
そこで今回は「SDカードは申請するべきか」をテーマに、SDカードの概要や優遇店について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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SDカードは必要ない?
結論からいうと、SDカードは必ずしも申請しないといけないものではありません。SDカードは発行手数料がかかるため、優遇店の利用回数を考慮して必要かどうか検討するとよいでしょう。そもそもSDカードとは、無事故・無違反を1年以上継続したドライバーに贈られるカードです。
「安全運転者=Safe・Driver」から頭文字を取って、SDカードと名付けられています。SDカード優遇店でのカード提示で、各種優待特典を受けられる点がメリットです。
SDカードの種類
SDカードは、無事故・無違反の継続期間によってカードの種類が異なります。カードの種類と無事故・無違反の継続年数の規定は表1の通りです。
表1
カードの種類 | 無事故・無違反の継続年数 |
---|---|
SDグリーンカード | 1年以上2年未満 |
SDブロンズカード | 2年以上4年未満 |
SDシルバーカード | 4年以上10年未満 |
SDゴールドカード | 10年以上20年未満 |
SDスーパーゴールドカード | 20年以上 |
※自動車安全運転センター「SDカードについて」を基に筆者が作成
SDカードの発行手数料
SDカードを入手するには、無事故・無違反証明書もしくは運転記録証明書を発行する必要があり、手数料「670円」が必要になります。発行方法は、申込用紙に必要事項を記入してゆうちょ銀行・郵便局で通常払込みを行うか、各地域のセンター事務所に直接申し込みを行うかのどちらかです。
SDカードの優遇店
SDカードは、ガソリン代や食事代・宿泊代などの割引を受けられたり、マイカーローンの金利を優遇されたりとメリットがあります。優遇店は全国に1万6000軒以上あり、主なジャンルは以下の通りです(2024年6月時点)。
・道の駅・サービスエリア
・レンタカー・運転代行
・ガソリンスタンド
・引越・運送
・ショッピング
・飲食店
・旅行・宿泊
・金融機関
・冠婚葬祭 など
例えば、東京都の「アート引越センター杉並支店」では、引越基本料金の20%割引やダンボール最大10枚サービスの特典があります。「新宿ワシントンホテル」では、基本室料の10%割引で利用が可能です。
SDカードの優遇店は、自動車安全運転センターのホームページ内「SDカード優遇店検索」から検索可能です。地域やジャンルで検索可能なため、気になる方は調べてみましょう。
また、SDカードに有効期限はないものの、優遇店での利用期間を「発行から1年」と設定しているお店が多いため、発行日を確認のうえ、お得に利用しましょう。
SDカードの申請は優遇店の利用頻度で決めよう
SDカードとは、安全運転者であることの証明カードです。無事故・無違反証明書または運転記録証明書を申請した方で、証明日以前に無事故・無違反を1年以上継続した場合に贈られます。
無事故・無違反の継続年数に応じてカードの種類が異なり、20年以上の方はSDスーパーゴールドカードが贈られます。
SDカードを申請する際は、優遇店をどれくらい利用するかで判断することがおすすめです。カードは発行手数料「670円」がかかるため、優遇店を利用しないと作成するメリットを受けられません。
また、利用できる期間を「発行日から1年」と設定している店舗が多いため、1年以内にどれだけ活用できるか考える必要があります。自動車安全運転センターのホームページ内で優遇店検索が可能なため、確認してから申請を検討しましょう。
出典
自動車安全運転センター SDカードについて
自動車安全運転センター 業務のあらまし 安全運転へご提案
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー