更新日: 2024.07.12 その他
病院で「マイナンバーカード」を提示している人を見かけました。今後「iPhone」に機能が搭載されると聞きましたし、やはり使った方がいろいろと便利なのでしょうか…?
現在は病院や市役所で使う場合には、物理的にカードを提示するしかありませんが、デジタル庁は今後、iPhoneにマイナンバーカード機能を搭載すると発表しました。
本記事ではマイナンバーカードの基本機能と、スマートフォンへの搭載によるメリットについて解説します。
マイナンバーカードの基本機能
マイナンバーカードは、12桁のマイナンバーが記載された顔写真付きのプラスチック製のカードです。氏名、住所、生年月日、性別が記載されているほか、ICチップが組み込まれています。
マイナンバーカードを用いることで、さまざまなサービスを便利に利用できます。例えば、マイナンバーカードは運転免許証やパスポートと同様に、公的な身分証明書になり、金融機関での口座開設や、行政での手続きに役立ちます。
また、病院でマイナンバーカードを提示することで、健康保険証の代わりとなり、病院間で診療情報を共有したり、薬の履歴を確認したりできるのもメリットです。
そのほかマイナンバーカードを読み込むことで政府のオンラインサービス「マイナポータル」にアクセスし、行政手続きをオンラインで行うことができます。これにより、税金の確認や行政からのお知らせの受け取りが簡単にできます。
デジタル庁は、マイナンバーカード機能をiPhoneに搭載する取り組みを進めていることを発表しています。搭載時期は2025年の春をめどにしているようです。
Androidでは、2023年5月からマイナンバーカードの電子証明書機能(電子署名および電子認証の機能)を搭載できるサービスがすでに開始されていますが、iPhoneにも機能が搭載されれば一段と普及が進むことが期待されます。
また、改正マイナンバー法が2024年5月31日に成立し、6月7日に公布されたことで、マイナンバーカードのもう1つの機能である属性証明機能も今後搭載されるようになると見込まれています。
マイナンバーカードがスマホに搭載されるメリット
マイナンバーカードの機能がiPhoneなどのスマートフォンに搭載されることで、日常生活では次のようなメリットがあります。
カードを持ち歩かなくてもよくなる
スマートフォンがマイナンバーカードの代わりとなるので、物理的なカードを持ち歩く必要がなくなります。特に財布を軽くしたい人や、カードを紛失するリスクを避けたい人にとって大きな利点といえるでしょう。
外出先で急に病院受診が必要になったり、身分証明を求められたりして慌てた経験がある人もいるかもしれません。そんなときマイナンバーカードの機能が搭載されたスマートフォンを持っていれば、健康保険証の提示や本人確認が可能になります。
セキュリティが向上する
セキュリティ面が向上するのもメリットの1つといえるでしょう。
現状マイナンバーカードを使用する際は、まずカードそのものをスマートフォンなどで読み込む必要があります。その後暗証番号を入力することで本人であることを確認し、確定申告などの各サービスに進むことができました。
マイナンバーカードの機能をスマートフォンに導入することで、顔認証や指紋認証で本人確認ができるようになる見込みです。パスワードを覚える必要もなく、安全性を保ったままスピーディーな利用が可能になるでしょう。
これからさらに便利に! マイナンバーカードを活用しよう
マイナンバーカードは、多くの場面で便利に使えるものです。スマートフォンに機能が搭載されることで、さらに便利になることが予想されます。
いつも持ち歩いているスマートフォン1つで、身分証明や行政手続き、健康保険証としての利用など、多くのメリットを得られるでしょう。今のうちに少しずつマイナンバーカードの利用に慣れておくのも良いかもしれません。
出典
デジタル庁 マイナンバーカードとは
デジタル庁 マイナンバーカード機能のiPhoneへの搭載について
デジタル庁 スマートフォンにマイナンバーカードの券面記載事項が搭載できるようになります(2024年5月31日成立「改正マイナンバー法」のご紹介)
執筆者:山田麻耶
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