更新日: 2024.07.11 その他
タワーマンションへの入居を検討しています。よく低層階は安いと聞きますが、金額のほかにメリットはあるのでしょうか?
この記事では、タワーマンションの低層階と高層階の具体的な相場を比較してご紹介します。また、タワーマンションの低層階のメリットとデメリットについても解説しているため、タワーマンションを購入しようと検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
タワーマンションの低層階と高層階の相場を比較
タワーマンションは多くの場合、分譲用で建てられますが、なかには賃貸として貸し出している場合もあります。
今回は、賃貸としてタワーマンションの部屋を借りた場合を想定して、賃料の相場を比較します。同じタワーマンション内でも、階数によって家賃や管理費・共益費に差が出ています。
東京都豊島区の22階のタワーマンションで1LDKの場合、19階の部屋の家賃が15万8000円、管理費・共益費が1万2000円です。年間の費用は合計で204万円となります。5階の部屋の家賃が14万7000円、管理費・共益費が1万2000円です。年間の費用は合計で190万8000円となります。
差額を計算すると、家賃は1万1000円、年間の費用が13万2000円です。
東京都港区の39階のタワーマンションで1LDKの場合、16階の部屋の家賃が31万3000円、管理費・共益費が1万5000円です。年間の費用は合計で393万6000円となります。4階の部屋の家賃が30万5000円、管理費・共益費が1万円です。年間の費用は合計で378万円となります。
差額を計算すると、家賃は8000円、管理費・共益費5000円、年間の費用が15万6000円です。
前述のデータから、賃貸のタワーマンションの家賃の相場は、約15万円~30万円ということが分かります。また、同じタワーマンションでも高層階と低層階で家賃の差が見られます。
上記の賃料は平均価格であり、地域やマンションの築年数などによっても変わりますので、参考程度にしてください。なお、分譲マンションの場合は固定資産税も1階上がるごとに0.26%上がるといわれており、さらに費用がかかる可能性があります。
タワーマンションの低層階のメリット
タワーマンションの低層階は、価格がおさえられる可能性があるという以外にも、下記のようなメリットが挙げられます。
●高層階と変わらない共用部やサービスを利用できる
●マンション内の設備が充実している
●外に出やすい
●1階は専用の庭がある場合がある
●1階は足音が気にならない
●停電時は階段を使って移動しやすい
●災害時には階段を使って避難ができる
●地震の揺れが高層階と比較して、小さく感じやすい
タワーマンションの低層階のデメリット
タワーマンションの低層階はメリットだけでなく、デメリットも存在します。以下にまとめました。
●虫が部屋に入りやすい
●維持費が高く感じやすい
●採光が入りにくいことがある
●1階から3階の場合は、セキュリティの不安が残る
●外の騒音への対策が必要な場合がある
タワーマンションの低層階のメリットは、災害時の避難のしやすさや外出のしやすさなどである
東京都の場合、地域により賃料の差が出ています。都心部や都心部に近い地域は、賃料が高い傾向です。反対に、都心から少し離れている地域は、比較的賃料が安い傾向にあると考えられます。
また、タワーマンションは階数によって、賃料に差が出る場合があります。厳密に価格が決まっているわけではありませんが、階数が上がるごとに数千円、賃料も上がっていくでしょう。
タワーマンションの低層階のメリットは、停電時は階段を使って移動しやすかったり、災害時には階段を使って避難ができたり、高層階と変わらない共用部やサービスを利用できたりする点です。
メリットだけでなく、デメリットも十分に考慮したうえで、タワーマンションへの入居を検討しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー