更新日: 2024.07.09 その他
中古車販売店で車を査定してもらったら、会社ごとに10万円以上費用が異なりました。そもそもベースはどのように決まっているのでしょうか?
本記事では、中古車の査定基準を紹介するとともに、中古車を高値で買い取ってもらうためのポイントを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
中古車の査定は日本自動車査定協会が定めた基準をもとに行われる
中古車買い取りは、JAAI(日本自動車査定協会)の定めた「中古車査定基準」をもとに査定が行われます。車のコンディションをチェックするために、査定基準は非常に細かく項目が分けられています。項目ごとに点数をつけていき、最終的に店舗ごとの評価も加えて買い取り価格が決定する仕組みです。
中古車の査定基準は主に5つに分類される
ここでは、中古車の買い取り価格を決める5つの査定基準について紹介します。中古車の査定は、車の外装、内装、エンジンルームや足回り、修理歴や改造の有無、車全般に関する情報の5つの項目がチェックされます。
車の外装
ナンバープレートの変形やナンバーが削れていないか、鍵穴周辺に擦った傷跡がないか、ドアやパワーウィンドウが故障していないか、などをチェックします。また、車のアンテナやランプ類に破損がないかどうかも査定基準の1つです。
その他、サンルーフがついているか、ついている場合は故障の有無もチェックします。サンルーフがついていると査定額がアップする傾向があります。リア・フロントの窓ガラスに傷やひびがないかどうかもチェック項目の1つです。
車の内装
シートの汚れや破損、リクライニングの故障、フロアマットの有無、破損や汚れの有無をチェックします。オーディオやカーナビなどの付属品の状態も審査基準の1つです。社外品よりも純正のものがついているとプラス査定につながるようです。社外品であっても人気ブランドのものであれば、査定額がアップする可能性もあります。
エンジンルームや足回り
バッテリーやエンジンオイルが定期的に交換されているかどうかをチェックします。バッテリーが上がっていないかどうかも査定基準の1つです。
車に打刻された車体番号と車検証に記載されている車体番号の一致も確認事項です。足回りでは、タイヤやホイールの汚れ具合や傷の有無、タイヤの溝がどのくらい残っているかなどもチェックします。
修理歴や改造の有無
中古車の買い取り査定では、修理歴があるか、改造されているかなども審査の対象です。交通事故で車が破損して修理に出すと修理歴が残り、場所や程度によっては査定に大きく響く可能性があります。特に車の骨格であるフレームや走行に関わるエンジンなどに修理歴があるとマイナス査定につながってしまうでしょう。
車に関する情報
走行距離は短い方が消耗度が低いと判断され、買い取り価格が上がりやすくなります。目安としては、1年で1万kmの走行距離が一般的といえます。
車のカラーも査定額に影響を与える項目の1つです。白や黒グレーなどのスタンダードなカラーは、万人受けがしやすく買い手が見つかりやすいため買い取り額がアップしやすいでしょう。一方、赤や黄色、青、緑などの原色は好みが分かれやすいため、査定額が上がりにくい傾向があります。
中古車を高値で買い取ってもらうためのポイント
中古車の高額買い取りを狙うのであれば、中古車の需要が高くなる1~2月と7~8月の間で査定にだしましょう。1~2月は新生活に向けて車を購入する人が増える時期です。7~8月は車の販売業界における半期決算の時期と重なるため、査定額がアップする傾向があります。
また、査定前に車検に通すのは避けた方がよいでしょう。車検にかかる費用よりもプラスになる査定額の方が低くなるケースが多いため、損をする可能性があります。車の走行距離がかさみ、5万kmや10万kmと大台に乗ると買い取り価格が大幅に下がってしまうため、大台に乗る前に査定にだすのがおすすめです。
日本自動車査定協会の査定基準がベースとなり価格が決まる
中古車の買い取り価格は日本自動車査定協会の査定基準がベースとなり決定します。査定の項目や基準は設定されていますが、最終的に価格を決めるのは中古車買い取り業者です。
さまざまなチェック項目において加点や減点が発生するため、業者によって買い取り価格が異なります。より高値で売却したい場合は、査定に出すタイミングを意識しましょう。
出典
一般財団法人日本自動車査定協会 査定とは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー