更新日: 2024.07.09 その他
6冊以上を「積読」にしている人も!?本を読まずにそのまま放置すると年間何円無駄になる?
購入した本を有効活用するには、少しずつでも積読を減らすことが大切です。今回は、一人あたりの平均積読数や積読で無駄になる費用などについてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一人あたりの平均積読数は?
買ったものの読まれず部屋に置かれている本は「積読」(つんどく)と呼ばれます。株式会社ジュンク堂が実施した「読書環境に関するアンケート調査」によると、積読がある方は全体の79%でした。
さらに、6冊以上の積読があると回答した方は66%です。多くの方が、積読を多数所持していることが分かります。積読が発生している理由トップ5は以下の通りです。
1位:他に優先して読む本が増えてしまった
2位:本を読む時間がない
3位:買うことで満足した
4位:読むタイミングを過ぎてしまった
5位:手に入れたときから、将来的に読む予定だった
積読は、ほかの本を読んだり満足したりして読むタイミングを逃していることが要因の一つであることが分かります。積読を消費するには、タイミングを意図的に作る必要があるでしょう。
また、同調査によると1ヶ月あたりの読書冊数は平均2~3冊です。年間だと24~36冊の本を読んでいるうえで、積読も生まれている方もいるようです。
積読でいくら無駄にしている?
総務省統計局の「2024年日本の統計」によると、2022年時点におけるジャンルすべてを通した新刊の平均価格は1268円でした。ジャンルごとの平均価格は以下の通りです。
・総記:1821円
・哲学:1355円
・歴史・地理:1820円
・社会科学:1716円
・自然科学:2083円
・工学・工業:2167円
・産業:1841円
・芸術・生活:1118円
・語学:1541円
・文学:948円
・児童書:1175円
・学習参考書:1425円
仮に積読が年間6冊あったとしましょう。全体平均額を基にすると「1268円×6冊」で7608円無駄にしています。
さらに、積読をしている方が総記を好んで購入している場合、無駄にしている金額は「1821円×6冊」になり年間1万926円です。もし平均額が最も高い工学・工業系の本を積読にしていれば「2167円×6冊」で年間1万3002円を無駄にしています。
たまっている本を読む方法
せっかく本を買ったなら、読まないと宝の持ち腐れになってしまいます。また、読書は自分の世界を広げる手段としてもおすすめです。
積読を少しでも有効活用するためにも、まずは積読化している本をリストアップしましょう。リストアップした中から、現時点で自分が興味を持った本を選び、まずは1ページだけでも読みます。
いきなり1冊読破しようとすると大変です。隙間時間を利用して少しずつ読み進めると、やがて読書に対するハードルも下がるでしょう。読書のタイミングを逃さないために、目に見える位置に本を置いておくことも大切です。タイミングができたらすぐに読書を始められます。
一人で継続することが苦手な方は、読書友達を見つける方法も有効でしょう。お互いに気になる本を紹介しあいながら読書をすれば、読む本のジャンルも広がります。
積読をすると年間1万円以上の無駄が生まれる可能性も
アンケート結果によると、積読は約8割の方が保有しており、6冊以上の積読がある方も少なくありません。しかし、せっかく買った本を読まないままでいると、年間で1万円以上の無駄になってしまう可能性もあります。
積読を少しでも減らすためには、読書をする時間や習慣づけが重要です。興味のある本を1ページずつでも読み進めたり、目に見える位置に置いたりして読書をしやすい環境を作りましょう。
一人では大変だと感じるときは、読書友達と好きな本を紹介しあいながら積読を消化していく方法もいいでしょう。読む本の幅を広げながら、積読を減らせます。
出典
株式会社丸善ジュンク堂書店【読書環境に関するアンケート調査】(PRTIMES)
総務総統計局 日本の統計2024(254ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー