更新日: 2024.07.05 その他
あまり親しくない友人から結婚式の招待を受けました。ご祝儀はいくらが妥当でしょうか? お祝い事なので参加をどうしようか迷っています。
そこで、本記事では結婚式のご祝儀で包む金額や平均的な支出金額などについて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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結婚式は欠席することも選択肢のひとつ
基本的に結婚式への出席は強制ではないため、欠席も可能です。ただし、新郎や新婦との関係性によっては出席を余儀なくされることもあるでしょう。
事前にしっかりと欠席の意思を新郎新婦側に伝えている場合には、基本的にご祝儀を贈らなくても問題ありません。しかし、その一方で結婚式を欠席する場合でも、ご祝儀を贈るのがマナーとされている側面もあります。特に一度は出席の連絡をしたものの、やむを得ない理由でキャンセルする場合には贈るべきでしょう。
欠席時にご祝儀を贈るか検討する場合は、マナー以上に新郎新婦との関係性を重要視する傾向があります。関係が深く、今後も付き合いが続く場合にはご祝儀を贈ったほうが無難といえます。結婚式でのご祝儀を巡り、人間関係のトラブルが発生することも少なくありません。
ただし、新郎新婦との関係が薄い場合は、ご祝儀を渡さなくても問題ないです。欠席時のご祝儀はあくまで一般的な考えに基づくマナーであって、贈らなくても明確なルール違反ではありません。早めの段階で欠席の連絡をした場合は、ご祝儀を渡さないことが多いです。
ご祝儀ほどではなくてもお祝いをしたい場合は、ギフトを贈ってもよいでしょう。ご祝儀を贈るよりは、支出を抑えられます。
結婚式を欠席する理由
近年、結婚式への招待客人数は減少傾向にあります。結婚式や結婚そのものへの価値観が大きく変化する時代を迎えており、盛大な結婚式よりも小規模で親しい人たちに囲まれた結婚式が好まれているようです。
招待客人数が減少するなかで、新郎新婦と親しい間柄でなければ招待された側が結婚式を辞退することも増えています。職場などでの人間関係が淡泊なものになりつつあることに加え、ご祝儀による家計への圧迫が懸念されているからでしょう。
以下に、結婚式への出席を辞退する理由で多いと考えられるものをまとめました。
・経済的に厳しい
・新郎新婦との関係性が薄い
・新郎新婦以外に知り合いがいない
・お祝いしたい相手ではない
・身体的や精神状態的に出席できない
経済的な理由のほか、新郎新婦や他の招待客との関係性を考慮して出席を辞退する方が多いようです。
出席を辞退する場合はお祝いの気持ちを伝えつつ、ネガティブな印象を与えない配慮をしたうえで連絡しましょう。たとえ本心であっても、金銭的な理由などと正直に答えるのはNGです。時には、理由を曖昧にすることも気遣いの一つです。
結婚式に出席する際のご祝儀の相場
結婚式に出席する場合のご祝儀の相場は新郎新婦との関係性によって異なりますが、友人や職場の同僚であれば3万円が相場です。
欠席する場合もご祝儀を贈ることがありますが、相場は少し下がります。基本的に半額、もしくは3分の1が適切とされています。ただし、欠席連絡が遅れた場合や直前でキャンセルした場合には、出席時と同じ相場のご祝儀を贈ることも少なくありません。
結婚式に出席する場合の支出平均
経済産業省が公表している「ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析報告書」によると、結婚式に出席する場合の支出平均は準備関連で約2万5000円とされており、内訳は洋服代やヘアアレンジも含めた美容代が多くの割合を占めます。
ご祝儀や会費関連の支出平均が約4万5000円であることも加味すると、結婚式に一度出席するごとに平均で7万円ほどの支出があることになります。
結婚式会場が遠方の場合は交通費や宿泊費用も上乗せされるため、非常に大きな出費です。結婚式の出席によって家計が圧迫される方も少なくないでしょう。
結婚式の出席は自由。支出が大きいので慎重に判断を
招待された結婚式には出席することが好ましいですが、新郎新婦との関係性や金銭的理由から欠席を選ぶ方も少なくありません。あくまで、結婚式への参加は個人の自由と捉えて問題ないでしょう。
ご祝儀の相場は友人関係であれば3万円とされており、出席に向けた準備費用と合わせると大きな出費になります。総合的な支出平均は一度の出席で約7万円です。家計とのバランスを考慮し、無理な出席は控えたほうが賢明といえるでしょう。
出典
経済産業省 ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析報告書
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー