更新日: 2024.07.05 その他
引っ越し先の小学校ではPTA会費が月200円と格安です。 前の学校では年間7000円だったのですが、何が違うのでしょうか?
そこで、本記事ではPTA会費を地域別でみた場合の年間平均額について、PTA自体の解説や会費の利用目的も併せて解説します。
PTAの有用性や会費の利用目的、学校ごとに会費が違う理由に疑問がある方は参考にしてください。PTAへの加入を検討する際の判断材料にもなるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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PTAとは?
PTAは社会教育団体と定義されます。社会教育とは学校で行われる学校教育、家庭で行われる家庭教育と並ぶ教育の在り方で、社会の中での体験や学びを指します。つまり、子どものための社会教育を支援する団体がPTAです。
また、PTAは保護者や教員が子どもに対する教育の在り方や実践的な経験、知識を得るための成人教育の場でもあるとされています。子どもと大人が共に成長するためのつながりのひとつです。
大人にとっては子どもに対する教育を通して社会貢献の一端を担えるだけでなく、人間関係を広げるチャンスでもあります。PTAにはさまざまな家庭環境や立場の人が参加するため、自分の視野を広げることにもつながるでしょう。
PTAは活動次第で大きな社会的意義を持ちますが、もっと気軽に捉えても問題ありません。恐らく、PTAに最初に触れるのは子どもが小学校へ入学するタイミングでしょう。自分や周囲の子どものため、よりよい教育と生活を模索しながら実行していく大人の集まりがPTAです。
小学校におけるPTA会費の年間平均額
PTA会費は学校ごとに異なりますが、地域別でみた場合の年間平均額にも大きな差があります。とはいえ、PTA会費を基準に子どもが通う学校や居住先を決めることは極めてまれでしょう。
総務省統計局のデータによると、PTA会費の全国年間平均額は2000〜4000円台です。最低値は735円、最高値は7104円となっており、その差は6369円と大きく開いていることがわかります。学校単位で比較すれば、より大きな差になることも充分に考えられるでしょう。
PTAへの加入は任意であり、強制ではありません。そのため、PTA会費は必ず支払うべきお金ではありませんが、加入する際には支払う必要があります。任意とはいえ、周囲の雰囲気や子どもの入学時のお知らせから、強制的に加入するものと思っている方も多いでしょう。
任意加入が認知されていない点と、入退会における自由度の低さは全国のPTAが共通で抱えている問題点といえます。
PTA会費の利用目的
子どもの健全な成長と、学校や家庭における教育への理解を深めることがPTAの活動目的です。つまり、学校教育を支援する立場から子どもへ生活指導や教育を実施しています。
一部ですが、具体的なPTAの活動内容は下記の通りです。
●学校行事に対する人的支援
●校外活動などの付き添い
●通学路や学校周辺の安全対策
●学校設備の整備
●イベントの開催
●広報活動
PTA会費は上記の活動を実施するために必要な資金として利用されています。いわゆる活動費用のほか、PTAそのものの運営費用としても利用される場合があります。PTA会費が学校ごとに異なるのは、活動内容とかかる費用が各PTAによって異なるからでしょう。
断りづらい側面はありますが、あくまでPTAへの加入は任意です。PTAの活動内容を確認したうえで加入を検討してもよいでしょう。
PTA会費は活動内容によって異なる
PTA会費が学校ごとに異なる理由のひとつは、活動内容がPTAごとに違うからです。PTAはあくまで任意加入のため、活動内容が会費に見合うかどうかで加入を検討することも悪くないでしょう。
ただし、周囲の雰囲気や学校からの案内によって、加入を拒否しにくい雰囲気があることも事実です。子どもの教育に必要な必要経費として、割り切って加入してしまうことも選択肢のひとつでしょう。
保護者としても、新たな人間関係のつながりを作れるなどのメリットがあります。
出典
総務省統計局 e-Stat 小売物価統計調査(動向編) 8001PTA会費(小学校)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー