更新日: 2024.06.09 その他
夫が健康診断で「要経過観察」でしたが、毎日「カップ麺」ばかり食べています。「節約になるから」と言っていますが、どうすれば良いでしょうか? お酒としょっぱいものが好きです…
そこで本記事ではカップ麺の食費面および栄養面について解説するとともに、「節約しながら塩分控えめの昼食にするにはどうしたらいいのか?」についても説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
毎日カップ麺を食べたら節約になるの?
まず、カップラーメンが節約になるのかどうか確認していきましょう。大手食品メーカーの日清食品のカップヌードルを想定して値段を確認すると、日清のカップヌードルは1つ236円となっています。30日間3食カップヌードルを食べると仮定すると、236(円)×30(日)×3(食)=2万1240円となります。
2023年に総務省統計局が発表した「家計調査(家計収支編)」によると、2022年の2人以上世帯(平均世帯人員2.90人)の1ヶ月の食費は平均8万6554円で、1人当たり約3万円です。30日間3食とした場合、一食当たりの食費は約333円となるため、食事をカップラーメンにすれば節約になることが分かります。
カップラーメンは栄養的にはどうなの?
1日3食は極端にしても、毎日昼食をカップラーメンにした場合の栄養面はどうなのでしょうか。結論としては、栄養バランスが整っているとはいえません。特に気になるのはカップラーメンの塩分が多いという点です。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所が発表した資料によると、カップラーメンは「食塩摂取源となっている食品のランキング(20歳以上)」で1位となっており、食塩摂取量が5.5グラムとなっています。
健康な成人の1日当たりの食塩摂取量の最大目安は、30~49歳の場合は男性で7.5グラム、女性が6.5グラムのため、カップラーメン以外に含まれる食塩量も考えると、1日の食事が食塩過多になる可能性が高くなります。
食塩を取りすぎると、高血圧症や脳卒中、心筋梗塞といった病気につながる可能性があります。カップラーメンを毎日昼食でとり続けることは重大な病気を引き起こしかねないことを押さえておいたほうがよいでしょう。
節約&塩分控えめの昼食にするにはどうしたらいいの?
節約しながら塩分控えめの昼食にする方法として、「自炊」と「減塩の冷凍食品を取り入れること」がおすすめです。最近は減塩の調味料が豊富にあり、しょうゆやめんつゆ、みそ、ケチャップ、マヨネーズに至るまでさまざまな減塩商品があります。自炊をする際にこれらの減塩調味料で味付けすることで、自然と塩分をカットできます。
また冷凍食品においても減塩チャーハンや減塩のギョーザなど、健康に気を付けたい人に向けた商品がそろっています。自炊のハードルが高い人は冷凍食品を入れるだけでもいいので、実践してみるとよいでしょう。
費用面に関しては、ニチレイフーズによると手作りお弁当にかける平均費用は約222.3円となっています。カップ麺よりも安い費用で塩分控えめのご飯を食べられるため、節約的にも健康的にもおすすめだといえます。
カップ麺は節約的にはいいが、塩分が多い! 冷凍食品を取り入れるなどして、自炊に挑戦を!
カップラーメンは節約的には安く済みますが、塩分が多くなっているため栄養面は偏っているといえます。こうした点を夫婦でよく話し合い、夫の好みを尊重しつつも、十分な栄養を取るためにも自炊や減塩の冷凍食品を取り入れるなどして弁当作りに挑戦するなどして、健康志向を高めていきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告(家計調査編)2023年(令和5年)平均結果の概要
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 日本人はどんな食品から食塩をとっているか?-国民健康・栄養調査での摂取実態の解析から
厚生労働省 日本における食塩摂取量の現状と減塩推進への課題 ~日本高血圧学会の取り組みを中心に~
株式会社ニチレイフーズ 全国お弁当事情に関する調査2024
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー