更新日: 2024.06.08 子育て
わが家は子どもたちに決まった「お小遣い」を渡していません。変わっているのでしょうか?
今回は、実際どのくらいの親が子どもにお小遣いを渡しているのかをはじめに、お小遣いの平均額、渡す理由について紹介します。お小遣いを渡していない方はぜひ読んでみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お小遣いを渡している親・渡していない親の割合
LINEヤフー株式会社が未成年(17歳以下)の子どもを持つ男女を対象に行った、「子どものお小遣いに関する調査」によれば、「お小遣いを渡していない」という親は4割台後半でした。
一方、何かしらの方法で「お小遣いを渡している」という親は5割程度となりました。「お小遣いを渡している」と答えた親のお小遣いの渡し方を表1にまとめました。
表1
お小遣いの渡し方 | 割合 |
---|---|
現金 | 46% |
QRコード決済 | 7% |
電子マネー | 4% |
カード | 3% |
※LINEヤフー株式会社「子どものお小遣いに関する調査」を基に筆者作成
お小遣いの渡し方では、「現金(46%)」が一番多いです。「QRコード決済(7%)」や「電子マネー(4%)」「カード(3%)」での渡し方が全体的に少ない理由は、お金の動きを子ども自身が直接見ることや感じることができないためでしょう。
子どもに渡すお小遣いは、直接お金と触れ合って学ぶことができる「現金」での渡し方が一番合っているのかもしれません。
お小遣いの平均額
ソニー生命保険株式会社の「子どもの教育資金に関する調査2024」による子どものお小遣いの月の平均額を未熟学児、小学生、中高生に分けてまとめました。
表2
全体 | 4956円 |
未熟学児 | 1819円 |
小学生 | 2777円 |
中高生 | 7073円 |
※ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査2024」を基に筆者作成
お小遣いは学齢が上がるごとに増えているという結果になりました。特に、一人で外に遊びに行くようになる「中高生(7073円)」は、親がついて出歩くことが多い「未熟学児(1819円)」と「小学生(2777円)」に比べて一気にお小遣いの額が上がっていることがわかります。
お小遣いを渡す理由
株式会社Biz Hitsの「子どものお小遣いに関する意識調査」において、小学生の子どもにお小遣いを渡している親500人に質問した「お小遣いを渡している理由上位3位」を表3にまとめました。
表3
1位 | やりくりを身につけてほしいから | 100人 |
2位 | 金銭感覚を身につけてほしいから | 92人 |
3位 | お金の大切さを知ってほしいから | 40人 |
4位 | 仕事の疑似体験をさせたいから | 35人 |
5位 | お金の使い方を学んでほしいから | 21人 |
6位 | 友達と遊ぶときに必要だから | 20人 |
7位 | 欲しいものを買えるようにしてあげたいから | 19人 |
※株式会社Biz Hits「子どものお小遣いに関する意識調査」を基に筆者作成
子どもにお小遣いを渡す理由は、「お金のやりくりや金銭感覚を身につけてほしい」「お金の大切さを知ってほしい」「お金の使い方を学んでほしい」という親が多くいました。
子どもの教育課程でお小遣いを渡している親が多いようです。失敗と成功を繰り返しながら、自らの力で学んでほしいのです。また、「友達と遊ぶときに必要だから」「欲しいものを買えるように」といった、子どもの趣味や好きなことに使ってほしいという親もいました。
まとめ
「お小遣いを渡していない」という親より、「お小遣いを渡している」という親の方が若干多く、そのうちの46%の親が現金で渡しているという結果になりました。
お小遣いを渡す親は、お金の使い方や管理方法を子ども自身に体験させ、社会で生き抜く力を身につけてほしいからという理由でした。
お小遣いを渡すのであれば、口出しせずに子どもにすべて任せ、見守ってあげるのが一番おすすめです。失敗を通して大切なことを学んだり、自分で考える力も自然とついてきます。
また渡し方には、毎月決まった金額を渡す「定額制」と、お手伝いなどをしたら渡す「報酬制」がありますが、これは各家庭の方針で決めるといいでしょう。
出典
LINEヤフー株式会社 学齢が上がるほど「お小遣いを渡す」割合は増加、中学生以上の渡し方では「現金」が7割前後
ソニー生命保険株式会社 子どもの教育資金に関する調査2024
株式会社Biz Hits 子どものお小遣いに関する意識調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー