更新日: 2024.06.06 子育て
牛乳アレルギーの息子。”牛乳なし”でも他の子と「給食費」が同額ですか?価格差が知りたいです。
学校によってはアレルゲンを除去するなどして対応しているようですが、アレルギー持ちの子どもがいる親御さんにとっては、学校の対応に対して不公平さを感じることもあるかもしれません。
本記事では、学校給食のアレルギー対応に対する不公平感の内容や、給食をアレルギー対応にした場合の価格差について詳しくご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
学校給食のアレルギー対応に感じる不公平さとは?
自治体によっては、微量のアレルゲンにも反応するような重篤なアレルギーを持つ児童に対して、給食は食べずにお弁当を持参するよう徹底しているところもあるようです。
この場合、食べられる献立の日であってもほかの子と同じように給食を食べられないこと、お弁当を持参した場合は冷たいまま食べなければならないことなど、親御さんが感じる不公平感にはさまざまなものがあると考えられます。
一部の自治体で実施されている「給食費無償化」についても、お弁当を持参する家庭はその恩恵が受けられない可能性があります。
厚木市のホームページによると、アレルギーなどの事情により給食を停止している子どもの家庭を対象として給食費相当額の給付を行っているようです。自治体ごとに対応は異なるので、確認が必要になるでしょう。
また、給食をアレルギー対応食にしてもらっている場合、ほかの児童の給食より安く済んでいるはずなのに、同額の給食費を支払わなければならないことに不公平さを感じることもあるでしょう。
給食の牛乳を豆乳にした場合の価格差はどれくらい?
今回の事例では「牛乳アレルギーの息子の給食費がほかの児童と同額であることを不公平に感じる」ということでしたが、例えば牛乳を豆乳に差し替えた場合、どのくらいの価格差があるのか計算してみましょう。
例えば、牛乳200ミリリットルは1パック106円(税込み)、豆乳200ミリリットルは1パック96円(税込み)で販売されているものもあります。
単純に計算すると1食約10円、1ヶ月分(平日を20日と仮定)だと約200円、豆乳のほうが安いにもかかわらず、同額の給食費を支払うことに疑問を感じてもおかしくないかもしれません。
重要なのは安全を優先すること
牛乳を豆乳に替えてもらうなど給食をアレルギー対応にすると、ほかの児童より給食費の面で損をすることになる可能性はあるでしょう。
牛乳から豆乳への差し替えは、アレルギーのある児童にほかの児童となるべく似た状況で給食を食べられるようにするための配慮でもあるため、たとえ費用の面で不公平に感じることがあったとしても、学校給食で最優先されるべきは「安全性」であると考えられます。
もちろん、牛乳から豆乳に差し替えた分、給食費を安くしてもらえるよう自治体や学校に掛け合ってみる方法もあるので、検討してみるといいでしょう。
不公平さを感じるようなら相談を
子どもにアレルギーがあると、学校給食でアレルゲンの除去や代替食、お弁当の持参など、さまざまな対応がとられることがあります。今回の事例のように、牛乳アレルギーがある児童の場合、豆乳への差し替えが検討されることもあるでしょう。
牛乳よりも豆乳のほうが安く購入できる場合、牛乳が提供されているほかの児童と同額の給食費を支払うことに不公平さを感じることもあるかもしれません。しかし、最優先すべきはアレルギー持ちの児童が安全に給食を食べられるようにすることです。
費用面でどうしても気になるのであれば、自治体や学校に相談してみましょう。
出典
厚木市 学校給食費を無償化します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー