更新日: 2024.06.05 その他

「上京」への憧れは薄まりつつある? 若者に浸透する「東京の物価は高い」という意識

「上京」への憧れは薄まりつつある? 若者に浸透する「東京の物価は高い」という意識
昔は、東京に憧れを持って上京する人が多く見られました。しかし、現在は「東京の物価は高い」という認識が広まり、実際に上京した人の話を見聞きする機会が増えたことで、中には「憧れだけで上京しちゃだめなのかな?」と悩んでいらっしゃる方もいるでしょう。
 
そこで本記事では、東京に憧れを持って上京する人がどのくらいいるのか調査し、東京の物価の高さについても解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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東京圏への憧れから転居するのは約3割

内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局・三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社による「若年層の東京圏、地方圏への移動に関する意識調査」によると、地方から東京圏へ転居した理由として、1位は「生活利便性、生活環境、安心・安全の良さ(38.2%)」、2位が「東京圏へのあこがれや良いイメージがあるため(32.0%)」が挙げられています。
 
また、東京に憧れて転居する人は、男性(30.5%)よりも女性(33.6%)の方が多いということも分かりました。
 

上京の不安は「金銭面」が1位

一方、株式会社ビズヒッツの「上京転職に不安に感じたことランキング」によると、上京の不安として1位は「金銭面でやっていけるか(69人)」、2位は「知り合いがいない(35人)」、3位は「新しい仕事・職場への不安(29人)」が挙げられています。
 
地方に比べて東京は全体的に物価が高いという認識があるため、「実際に暮らしていけるのか」と不安になる人が多いようです。
 
確かに、新卒で初任給が低いうちは、外食や交際費などにあまりお金をかけすぎてしまうと生活がきつくなりやすいので、上手に節約する必要があるでしょう。
 

物価水準が1番高い地域は10年連続で東京

総務省の「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果-」によると、物価水準が1番高い地域は10年連続で東京となっています。
 
東京の物価の高さは「ただのうわさ」ではなく、実際にこうした統計からも「事実」だといえるでしょう。また、東京の物価の高さにつられる形で、隣接している神奈川県や千葉県、埼玉県なども物価が高くなっているため注意が必要です。
 

10大費目別の物価指数

次に、10大費用別の物価指数を見てみましょう(表1)。
 
表1

10大費用 物価水準が最も高い地域 物価水準が最も低い地域
食費 沖縄県 長野県
住居 東京都 香川県
光熱・水道 北海道 大阪府
家具・家事用品 福井県 沖縄県
被服及び履物 石川県 鹿児島県
保健医療 福井県 宮崎県
交通・通信 東京都 愛知県
教育 和歌山県 群馬県
教養娯楽 東京都 宮崎県
諸雑費 神奈川県 沖縄県

※総務省「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果-」を基に筆者が作成
 
東京は「住居」が飛びぬけて高く、そのほかには「交通・通信」「教育娯楽」にもお金がかかるのが特徴です。
 
住居の費用は毎月固定で、「食費」や「光熱費」のように一時的な節約は簡単ではありません。そのため東京で暮らす場合、最初に高い賃貸物件を選んでしまうと、毎月の固定費が家計を圧迫し、生活にゆとりを持てなくなってしまう可能性が考えられます。
 
一般的に、賃貸は「手取り月収の3分の1以内」が目安といわれているため、賃貸物件を決めるときには、3分の1以内を目安に選ぶのがおすすめです。
 

東京は物価が高いので憧れだけで転居すると後悔する恐れも

物価の高さで10年連続1位になった東京では、特に住居費用の高さが地方に比べて際立っており、上京への憧れだけで転居すると生活が苦しく後悔する恐れがあります。特に、毎月の住居費用は節約しにくいため、住宅選びは東京で生活をする上で、重要なポイントとなります。
 
住居を選ぶ際は、実際の自分の収入に合わせ、手取り月収の3分の1以内に収めることを心掛けてみてください。
 

出典

内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局・三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 若年層の東京圏、地方圏への移動に関する意識調査
株式会社ビズヒッツ 192人に聞いた!上京転職の理由ランキング【不安に感じたことや対処法も解説】
総務省 消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2022年(令和4年)結果-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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