更新日: 2019.01.10 その他

利息でない!【ポイント】がつく銀行 ポイントマニアな人にお勧めするワケ

執筆者 : 林智慮

利息でない!【ポイント】がつく銀行 ポイントマニアな人にお勧めするワケ
お買い物をするとポイントが付くことがありますよね。なんと、銀行でもポイントが付くことがあります。
 
利息が付くだけでなく、「ポイント」まで付けてくれる銀行があるのです。
 
林智慮

Text:林智慮(はやし ちりよ)

CFP(R)認定者

相続診断士 
終活カウンセラー 
確定拠出年金相談ねっと認定FP
大学(工学部)卒業後、橋梁設計の会社で設計業務に携わる。結婚で専業主婦となるが夫の独立を機に経理・総務に転身。事業と家庭のファイナンシャル・プランナーとなる。コーチング資格も習得し、金銭面だけでなく心の面からも「幸せに生きる」サポートをしている。4人の子の母。保険や金融商品を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー。

どんな時にポイントが付くの?(1)

ポイントの付け方は、銀行によって違います。例えば、地方銀行のO銀行の場合を見てみましょう。
 
O銀行は、月末の取引残高、利用金額、取引項目、ゴールド以上の口座開設それぞれにポイントを付けています。
 
A:お取引残高によるポイント・・円預金、公共債、投資信託、外貨預金、各種ローンの月末の残高に応じてポイントが付きます。
 
B:ご利用金額によるポイント・・投資信託の購入、外貨定期預金の新規預け入れや各種ローンの新規契約、クレジットカードやデビットカードの自動支払いと、利用に応じてポイントが付きます。
 
C:各種お取引項目によるポイント・・給与受け取りや公共料金の支払い、クレジットカード等の自動支払い、貸金庫など、当てはまる項目数によってポイントが付きます。
 
D:ゴールド、スーパーゴールド口座開設でポイントが付きます。
 
ポイントは1月から12月までの1年間累積され、その年の獲得ポイントになります。
 
ゴールド(年間口座管理手数料2,160円)、スーパーゴールド口座(同 5,400円)、kixクラブ(年会費一般10,800円、ゴールド会員19,440円)の場合、条件によりさらに合計ポイントが2倍、3倍、4倍となります。
 
例えば、毎月給与振り込みがあり、公共料金引き落とし、預金残高20万、住宅ローンの借り入れ1,500万の残債がある家庭の場合、給与振り込み、公共料金引き落とし6項目以上で550ポイントに該当、さらに、住宅ローン残債500万以上で500ポイント、年間1,050ポイントが得られます。
 

どんな時にポイントが付くの?(2)

同じ地方銀行のJ銀行の場合はどうでしょうか。
 
J銀行は、取引項目(点数)と取引残高によってステージが決まり、ステージごとに月々ポイントが付きます。
 
取引項目は50点、50~90点、100点以上に分けられ、月末の取引残高は30万円、100万円、300万円、1,000万円で区切られます。毎月、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナとステージにより、20ポイント、30ポイント、60ポイント、100ポイントが付き、さらにシルバーステージ以上でコンビニATM手数料4回まで無料、ゴールドステージ以上で貸金庫手数料の優遇も加えられ、さらにプラチナステージは一泊朝食付き宿泊券の優待が付きます。
 

 
例えば、給与振り込み(40点)があり、公共料金4項目引き落とし(40点)、住宅ローン(50点)、130点>100点の取引ならば、預金が月末残高30万円未満でもシルバーステージになりますが、給与振り込みしか利用しない場合、300万円以上の預金残高がないとステージは同等になりません。
 

貯めたポイントは何に使える?

O銀行の場合、提携企業の特典に交換できる他、提携先のポイントに移行、現金と交換、スーパー定期預金0.1%の金利優遇、時間外ATMの手数料無料、ロト宝くじ、ゴルファー保険、ポイント募金があります。
 
J銀行も提携ポイントに移行の他に、各種商品券と交換できます。
 
提携先のポイントには、カテエネポイント、Tポイント、Pontaポイント、楽天スーパーポイント、WAONポイント、nanacoポイント、ユニコポイント、UCS uポイント、dポイント、ANAマイレージ、ミュースター、等がありますが、それぞれの銀行によってポイント交換レートが違います。
 
例えば、WAONポイントへの交換はJ銀行が100ポイントにつき100ポイントですが、O銀行は5ポイントあたり1ポイントの交換になります。ANAマイレージへの交換も、J銀行は100ポイントあたり30マイルのところ、O銀行は5ポイントあたり0.25マイルの交換になります。
 
ポイントの持ち越しも出来ます。
 
O銀行のスーパーゴールド口座は残りのポイントを何年でも持ち越せますが、それ以外はポイント残2,500以上で、1年しか持ち越すことが出来ません。J銀行はポイント数にかかわらず翌々年度末まで有効です。
 

どっちの銀行がお得?

例えば、給与振り込みがあり、公共料金4項目(電気・ガス・水道・電話)、預金残高20万円、住宅ローン残債1,500万円の場合で比較します。
 
J銀行は、給与振り込み40点、公共料金40点、住宅ローン50点、150点>100点、月末残高20万<30万円未満でもシルバーステージになり、毎月30ポイントが付きます。よって、年間360ポイントになります。
 
一方O銀行の場合は、給与振り込みと公共料金引き落とし5項目以上450ポイントの条件に、住宅ローン残債500万以上で500ポイント、合計950ポイントが得られます。
 
これをWAONポイントに交換するとします。J銀行で得られるのは360ポイントです。O銀行の場合は5あたり1に交換なので190ポイントです。
 
しかし、O銀行の場合は、ゴールド・スーパーゴールド口座やkixクラブ加入により、2倍から最大6倍になるため、例え2倍でもO銀行のポイントが多くなります。優遇の条件が銀行により異なる為、どちらが得なのかは一概には言えません。
 
また、提携がO銀行にしかないポイント、J銀行にしかないポイントがあります。
 
自治体ポイント、UCS Uポイント、JALマイレージバンク、コスモ・ガソリンマイレージ、テイエスキュービックカード、へのポイント移行はJ銀行にはありません。逆に、ルービットポイント、ヤマダポイント、au wallet、への移行は、O銀行にはありません。
 
貯めたいポイントがある方で選ぶのも良いかと思いますが、提携企業は変更になることがありますので、ご注意ください。
 
ポイントの獲得方法・条件、及びポイント移行の交換レートの詳細は、各銀行のHPをご覧ください。
 
Text:林 智慮(はやし ちりよ)
CFP認定者

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