更新日: 2019.01.07 その他
ETC利用率 89.5% ! 身近な存在となった、ETC のお得な活用方法
平成13年11月にETCの一般運用が開始され、約17年がたちました。NEXCO東日本の「ETC利用率の推移」によると、平成30年8月現在でETC利用台数は232万台/日、ETC利用率は89.5%にものぼります。地域にもよりますが、かなり普及していることが分かります。
平成28年4月からは、「ETC2.0」の運用も開始されました。ETC2.0とは、従来のETCがバージョンアップしたもので、自動料金収受のサービスはもちろんのこと、ITSスポットでの渋滞回避支援や安全運転支援などの恩恵を受けることができます。さらに、「首都圏の圏央道の料金水準が約2割引」となる特典もあります。
そんな身近な存在となったETCについて、その便利でお得な活用法をまとめてみたいと思います。
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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基本のETCの割引料金
ETCにはいくつかの基本的な割引料金があります。活用されている方も多いかと思いますが、簡単におさらいしてみたいと思います。
■平日朝夕割引
対象車種/すべての車種
対象日時/平日朝6時~9時、夕17時~20時
対象道路/NEXCO東日本・中日本・西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)
割引概要/ETCカードごとの1ヶ月(1日から末日まで)の割引対象となる利用回数に応じた還元率を、割引対象区間の通行料金のうち最大100km相当分に適用。還元分は、利用月の翌月20日にETCマイレージサービスの還元額(無料通行分)として付けられる。
■休日割引
対象車種/普通車・軽自動車等(二輪車)限定
対象日/土曜日・日曜日・祝日(終日)、毎年1月2日、3日。
対象道路/NEXCO東日本・中日本・西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路
割引率/30%
■深夜割引
対象車種/すべての車種
対象日時/毎日0時~4時
対象道路/NEXCO東日本・中日本・西日本(NEXCO3社)が管理する全国の高速道路
及び宮城県道路公社の仙台松島道路
割引率/30%
この3つの割引は定番で、制度の変更などがなければ継続して実施されます。しかし、ETCのお得な割引はこれだけではないのです。
エリアごとに設定されたドライブパスがお得
「ドライブパス」というものをご存じでしょうか。これは、事前にETCカード番号・利用日などを登録しておくと、定められたエリアの高速道路が定額料金で乗り降り自由・乗り放題となる、お得なETC限定の割引プランのことです。
このプランはエリアごとに定められていて、その仕組みや料金も少しずつ異なりますが、高速道路を使って旅行をする際などに利用をすると、大幅にお得になることもあります。
モデルコースを使ってシミュレーションしてみたいと思います。
【高速道路の普通料金を支払った、九州周遊4日間の旅】
モデルコース/1日目苅田北九州空港IC-長崎IC:4960円
長崎IC-熊本IC:4720円
2日目熊本IC-鹿児島IC:4270円
3日目鹿児島IC-宮崎IC:3780円
宮崎IC-大分IC:4310円
4日目大分IC-福岡IC:3900円
→合計価格/2万5940円
【九州よかよかドライブパスを使った、九州周遊4日間の旅】
上記のモデルコースと同じルートの高速道路を、4日間どれだけ使っても金額は8000円です!!
これはあくまでもモデルケースで、他の割引などを何も利用せず、高速を何度も使って移動したと想定しています。ただ、その差額は1万7940円と、大幅にお得になることが分かります。
地域によってはプランや価格設定が異なりますし、プラン自体の更新や変更がされることもあります。高速道路を使った旅行を思い立ったら、各地のNEXCOのサイトを調べて確認してみましょう。
自分でシミュレーションをして、お得な旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
出典
中日本高速道路株式会社 ETCの開発の歴史
Text:FINANCIAL FIELD編集部