SNS利用者動向調査。LINE、Twitter、Facebook、それぞれの違いは?

配信日: 2017.05.16 更新日: 2019.08.07

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SNS利用者動向調査。LINE、Twitter、Facebook、それぞれの違いは?
ブランドコンサルティング会社の株式会社リスキーブランド(本社:東京都渋谷区)は、同社が2008年から実施している生活意識調査「MINDVOICE(R)調査(約4,000サンプル/年)」を用いて行なった「SNS利用者動向」についての報告です。
 
<調査概要>
調査地域:全国
調査対象:15~64歳の日本人男女(世帯年収300万円以上)
調査手法:インターネット調査
調査時期:2月(2014年までは5月)
有効回答:約4,000サンプル/年
*MINDVOICE(R)は株式会社リスキーブランドの登録商標です。

LINE、Twitter、Instagramは好調。Facebookは頭打ち

MINDVOICE(R)調査では、主要SNSのユーザー動向を継続的に測定しています。アクティブユーザーとは「日常的に活用している」人をさし、「IDを持っているがあまり利用していない」「IDはもっていないが時々覗いている」「近い将来IDを取得して利用してみたい」という人は除きます。
 
現在最も多くのアクティブユーザーがいるのはLINE。MINDVOICE(R)調査対象である全国15~64歳の48%がアクティブユーザーです。MINDVOICE(R)調査でLINEの測定を開始した2013年から2017年の4年間で2倍以上のアクティブユーザーを獲得しています。
 
次にアクティブユーザーが多いのはTwitterです。Twitterのアクティブユーザーは全国15~64歳の25%を占めます。Twitterは2015~2016年にかけて伸び悩みましたが2017年には再び上昇基調となりました。同サービスに動画配信サービスが強化されたことが影響しているのかもしれません。
 
Facebookのアクティブユーザーの数は全国15~64歳の18%ですが、2015年の20%をピークに2016年では19%、2017年では18%と頭打ちの傾向を示しています。
 

chart1

 

FBは若年層離れ、Twitter、Instagramは若年層、LINEは全年代からの支持拡大

<Facebook>
 
年代別にみたFacebookのアクティブユーザー率は、50~64歳の年齢層ではここ数年安定していますが、15~29歳の若年層では低下傾向にあります。2013年では28%あったアクティブユーザー率は2017年では21%に減少しています。(Chart2参照)チャートには含まれていませんが、10代(15~19歳)に限って言えば2013年には30%だったのが2017年では18%に減少しており若い人のFacebook離れ傾向が見られます。
 

chart2

 
<Twitter>
Twitterの15~29歳の若年層でのアクティブユーザー率は、2011年では23%だったのが2017年では49%と6年で2倍以上増加しています。但し他の年代層でのアクティブユーザー率は微増に留まり、Twitterの好調さは若年層に支えられていることがわかります。(Chart3)参照。
 
chart3

 
<Instagram>
Instagramは特に15~29歳の若年層でのアクティブユーザー率の増加が顕著です。2015年には8%だったのが2017年では25%と、この2年で3倍のアクティブユーザーを獲得しています。(Chart4)参照。
 
chart4

 
<LINE>
LINEは、15~29歳の若年層を中心に全年代でアクティブユーザーを獲得しています。2017年でのアクティブユーザー率は、15~29歳で69%、30~49歳で45%、55~64歳で33%という数字です。(Chart5参照)
 
chart5

 

Instagram、LINEは女性のアクティブユーザーが多い

Chart6は主要SNSアクティブユーザー別の男女比をみたものです。このチャートをみると、女性比率が最も高いのがInstagram、最も低いのがmixiであることがわかります。Instagramのアクティブユーザーの女性比率は6割を超えています。
 
この傾向をみると、ここ数年の伸長率の高いブランドほど女性比率が高いという形になっています。これらのデータをみる限り、SNSについては、女性のアクティブユーザー率とブランドの成長とは関係がありそうです。
 

chart6

 

LINEは癒されたい甘えん坊さん、Twitterは他人と距離をおく甘えん坊さん、Instagramは感性派、FBは視野を広げたい人たちが使っている!?

Chart7は、MINDVOICE(R)調査で測定している44項目の「価値観」のデータを使って、各SNSアクティブユーザーの価値観の特性を示したものです。チャートの値は、それぞれの「価値観」について、各SNSアクティブユーザーと日本人全体(N=4,361)との差異値を示します。それぞれのSNSアクティブユーザーの価値観特性をみてみましょう。
 

chart7

 
<LINE>
LINEアクティブユーザーの価値観特性の上位には「甘えたい」「癒されたい」「ロマンチック」といった項目があがっています。「容貌への関心」、「論理よりも感覚」が続きます。LINEアクティブユーザーは『癒されたい甘えん坊さん』と言えるでしょう
 
<Twitter>
Twitterアクティブユーザーの価値観特性の上位には「甘えたい」「他人は他人」「IT関与」といった項目があがっています。「甘えたい」はLINEと同じですが、それ以外は少々違い「他人は他人」「IT関与」があがります。さらに「刹那主義」「流行先取り」と続きます。Twitterアクティブユーザーは『他人と距離をおく甘えん坊さん』なのかもしれません。
 
<Instagram>
Instagramアクティブユーザーの価値観特性の上位には「デザイン至上主義」「容貌への関心」「流行先取り」といった項目があがり、「視野を広げる」「センス優先」が続きます。Instagramアクティブユーザーはおしゃれな『感性派』というとこでしょうか。
 
<Facebook>
Facebookアクティブユーザーの価値観特性の上位には「視野を広げる」「体験したい」「社交性」といった項目があがり、「ユーモア力」「創造性」が続きます。Facebookアクティブユーザーは社交的で『視野を広げたい体験派』だと思われます。
 
それぞれのSNSブランドのサービスや特徴の違いによって、それぞれのユーザー層やブランドが形成されているようです。LINEは癒されたい甘えん坊さん、Twitterは他人と距離をおく甘えん坊さん、Instagramは感性派、FBは視野を広げたい体験派の人が使っているのかもしれません。
 

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