更新日: 2019.01.11 その他
ついに始まる推薦入試やAO入試、受験するご家庭は要チェック!納付金の準備は大丈夫?
また、AO入試は既に始まっているところもあります。このような入試制度を利用して大学受験をするお子様を持つ親御さんは、そろそろ納付金の準備に動いておく必要があります。
Text:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー
大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。
推薦やAO入試の受験する場合は早めに納付金が必要に!
夏から秋にかけて行われる推薦入試やAO入試は、早めに合格が決まるとあって人気の制度です。利用する受験生も多く、私立大学では約半数がこれらの制度で入学しているというデータもあります。また、国公立大学でも多く取り入れられています。
推薦入試には、大学からの受け入れ枠が特定の高校に割り振られる指定校推薦や、大学が求める出願条件を満たし高等学校長の推薦があれば応募できる公募制推薦、高等学校長の推薦が無くても応募できる自己推薦などがあります。
これらの制度を利用して受験をすると秋から年内にかけて合格発表があり、速やかに初年度納入金を納めることが必要になります。
早めに合格が決まれば受験費用も安くすむけれど・・・
一般入試で受験する場合、10パターン程度に出願するのもよくあるということです。同じ大学でも複数学部、大学によっては全学部受験が可能なところもあり、出願方法もほとんどがWeb出願となった「手軽さ」も要因のひとつかもしれません。そうなると、割引制度を利用しても、受験料だけで数十万円かかるということになってしまいます。
AO入試や推薦入試では専願が一般的ですので、これで合格が決まれば受験料も安くすみます。塾代や予備校の費用もその後不要になりますので、お金の面ではかなり助かるでしょう。
その一方で、入学金や前期授業料の納付が一般入試での受験と比べて、かなり前倒しになります。合格発表後の指定期間内に納付しないと、入学の意思がないとみなされてしまいますので、注意が必要です。
奨学金では納付金の締め切りに間に合わない
大学の費用には奨学金をと、あてにしていると合格発表後すぐに必要となる納付金の期日には間に合いません。たとえ申し込みを高校在学中にしていても、奨学金の支給は4月以降だからです。
もし、預貯金や学資保険では入学前の納付金が工面できない場合、教育ローンを利用する方法があります。教育ローンの仮審査は数ヶ月間有効な商品もありますので、利用するかどうかは別としても、推薦入試やAO入試を利用すると決まった時点で教育ローンの申し込みをして仮審査を受けておくと安心です。頑張っているお子様をサポートする体制も万全にしておきたいですね。
Text:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
DCアドバイザー