更新日: 2019.07.04 その他

ひとりで買い物に行くシニア女性は7割以上!日々の買い物は心と体を元気にする原動力

ひとりで買い物に行くシニア女性は7割以上!日々の買い物は心と体を元気にする原動力
近年、75歳以上の後期高齢者の人口が増加するニュース、また、地方の人口が減少しているというニュースなどを耳にするようになりましたね。
 
加えて、都市部でもスーパーの大型化・郊外化が進み、小規模食料品店の撤退も少なくないようです。
 
そこで問題視されているのが、全国で約825万人にものぼるとされるシニア世代の「買い物弱者」。(2015年 農林水産省推計)
 
今後は、首都圏のような大都市でもシニア世代の「買い物弱者」が増えると報道されていますが、シニアのみなさんはいったいどのような買い物行動をとっているのでしょうか?
 
首都圏にて自立生活を送っている70~80代の高齢女性(以後「シニア女性」と表記)を対象に、花王株式会社 生活者研究センターが報道発表した「シニア女性」の日々の買い物についての調査結果(※1)を見てみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ひとりで買い物に出かけるシニア女性はなんと7割以上!

【買い物へ行く場合の同行者について】
・ひとりで行くことが多い 75%
・誰かと行くことが多い  25%

 
調査結果によると、買い物にはひとりで出かけるシニア女性が7割を超えているという結果に。調査対象のシニア女性の大半は旦那さんや家族と同居しているにもかかわらず、誰かと行くことが多いと答えた方のほうが圧倒的に少ないのですね。
 
【買い物へ行く頻度について】
1位:週2〜3日 40%
2位:週4〜5日 27%
3位:ほぼ毎日 22%

 
買い物の頻度については、このような結果に。およそ半数のシニア女性が、週4日以上買い物に出かけているのですね。週1回でまとめ買いするのではなく、頻繁に通っていることがわかりました。
 
【日常的な買い物の主な交通手段について】
1位:徒歩  38%
2位:自転車 24%
3位:バス  15%

 
一番多いのが徒歩。日々の散歩と買い物が一緒になっているという印象です。シニア女性が運べる買い物量を考えると、やはりひとりで頻繁に出かけてそのとき必要なものだけを調達するスタイルが主流ということでしょうか。

ここ5年で利用数アップ!シニア女性も選ぶコンビニエンスストア

次は、シニア女性が利用している買い物先を見てみましょう。
 
【現在利用している買い物先(複数回答)】
1位:スーパーマーケット    99%
2位:ドラッグストア      65%
3位:百貨店、デパート     56%
4位:個人商店(パン屋、八百屋)55%
5位:100円、300円均一ショップ 49%
6位:コンビニエンスストア   45%

 
圧倒的に多いのは、やはり食料品から日用品まで手軽に揃うスーパーマーケット。
 
実はこの調査、2012年にも同じものが行われているのですが、ここ5年でシニア女性の支持率がグッと上がっている買い物先があります。それが、コンビニエンスストア。
 
2012年では32%にとどまっていたコンビニですが、2017年のデータでは上記のとおり45%にアップ。近年では健康志向の商品が増えていたり、サラダや惣菜などもう一品のおかずの品揃えが豊富だったりと、シニア女性にとってコンビニは身近なお店として定着しつつあるようです。

シニア女性にとって、買い物は生活にうるおいを与える役割も

【普段の食品、日用品の買い物についてのおもい】
1位:野菜や肉・魚介類は自分の目で見て選びたい   96%
2位:元気なうちはできるだけ自分で買い物に行きたい 96%
3位:買い物は楽しみだ               81%

(「あてはまる」「ややあてはまる」の回答の合計)
 
シニア女性は、買い物に対して上記のような意識を持っているようです。自分の目で見て選びたいという意志や、できる限り自分の力で買い物をしたい、買い物することが楽しいといった前向きな意見が印象的です。
 
また、このほかにも「運動のために買い物に行くようにしている」(78%)、「老化防止のために買い物に行くようにしている」(77%)など、健康面を気遣う意見も多くありました。
 
毎日家にこもるのではなく、外に出て買い物で活性化することで、日々社会のなかで生きるパワーが湧いてくるのかもしれません。

とはいえ、年齢を重ねると買い物にも不便が……

日々の買い物を楽しく感じる反面、やはり坂道がきつい・荷物が重すぎるとつらい……といった不便を実感する声も。シニア女性は、今後どのような買い物に関するサービスを使ってみたいと思っているのでしょうか。
 
【さまざまな買い物スタイルの今後の利用意向】
1位:同居家族に依頼    40%
2位:生協の宅配、共同購入 36%
3位:カタログ通販(電話) 24%
4位:配送サービス利用   19%
5位:近居家族に依頼    18%

 
家族に頼みたいと思っているシニア女性が一番多いという結果に。ほかにも生協の宅配や電話でのカタログ通販、スーパーの配送サービスなど、インターネットを使わずにできる通販などを挙げる人も。
 
10年後、20年後にはインターネットに親しむシニア女性が今より増えることが予想されますので、ネットスーパーなどを利用する方も多くなるのかもしれません。
 
とはいえ、「自分の目で見て選びたい」「自分の足で買い物に行きたい」という思いが強いシニア女性は、ネットで完結するサービスより、やはり商品や店員と向き合って買い物をしたほうが満たされるのかもしれませんね。
※1 花王株式会社 生活者研究センター「高齢者の買い物意識実態調査」(2017年)
 
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
 

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