更新日: 2019.03.26 その他
住居費を抑えたい! 賃貸物件を安く借りるためのコツ5つ
物件探しから、家賃の交渉まで、ためになる情報をセレクト。「節約をするなら一番大きな金額から」引っ越しシーズン突入で、賃貸暮らしの人は必見です!
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その1:安く借りるなら4月から6月
2月3月は、新年度に向けての準備期間なので、人の動きが多くなり、物件探しがもっとも活発になる時期です。
不動産屋は繁忙期のため、一人のお客さんに割く時間は限られ、人気物件はすぐに埋まってしまうので、ほとんど交渉ができないケースもあるようです。
一方で、4月以降になると、一気に落ち着きます。
大家さんとしても、4月になっても入居者がいないとなると焦り始めるので、一日でも早く空室を埋めるために、様々な交渉にも柔軟に応じてくれる可能性が高くなります。
ただし、人気物件はなくなっている可能性が高いので、それよりも、安く借りたいという人にとっての狙い目の時期です。
その2:交渉はやったもん勝ち
関西の人に比べて、関東の人は交渉ベタと言われますが、そもそも家の賃料をまけてもらうという発想がない人が多いのかもしれません。
もちろん、交渉すればかならず下げられるという話ではありませんが、ここは、“ダメもと”でまずは交渉してみましょう。
最初から交渉分を見込んで賃料を高く設定しているケースもあるので、交渉しないと損をするかもしれませんよ。
その3:交渉できるものはこんなにある
さて、交渉すべきところは、家賃だけではありません。敷金、礼金以外にもかかる費用はたくさんあります。ひとつひとつ見ていきましょう。
家を借りるための費用
*賃料
契約時に月の途中であれば、日割りで当月分と翌月分の賃料をまとめて払います。
*管理費・共益費
建物の維持、管理に必要な費用です。
*敷金
損害賠償の担保金の役割をします。何もなければ退去時に返ってくるお金です。
*礼金
貸主(大家)へのお礼のお金です。
*仲介手数料
仲介業者(不動産屋)に払うお金です。
*火災保険料
実際は「家財の保険」になります。適切な金額かチェックしましょう。
*鍵交換費用
借主、貸主どちらが負担するかの定義は分かれています。
*事務手数料
契約を交わす際の費用です。
*更新料
契約更新の際に払うお金です。2年ごとに家賃の1か月~2カ月分を払うケースが多いです。
その4:交渉は金額が大きいものから
当然ながら、長く払い続ける金額が大きいもの、賃料から交渉していきます。毎月払う金額は賃料と管理費の合計ですが、大家さんからすれば、その合計額を、毎月支払ってくれればいいわけです。
そこでたとえば、賃料を2,000円安くしてもらえた場合と、管理費を2,000円安くしてもらえた場合に、毎月支払う金額はどちらも同じですが、敷金、礼金、更新料は賃料の1カ月分、2カ月分などと計算されるため、賃料が安くなったほうがトクなわけです。
どちらかを下げてもらえるなら、迷わず賃料を下げてもらいましょう。
フリーレントを交渉してみる
賃料の値下げに応じてもらえなかったら、フリーレント(最初の家賃1カ月分無料など)を交渉してみるのも手です。
大家さんにとっては、賃料の値下げは、他の入居者との兼ね合いもあり、渋るケースがあります。
その場合、フリーレントなら問題ありません。大家さんとしては、空室の状態を一番避けたいわけですから、たとえ、1カ月分タダにしても、契約してもらえる方がメリットがあるわけです。
賃料以外の交渉は
次に交渉できそうな費用として礼金があります。最近では礼金なしといった物件も増えています。
礼金は大家さんへのお礼なので、くれぐれも心象を悪くしない程度にしましょう。礼金1カ月→半月などは、交渉しやすいかもしれません。
敷金は基本、返ってくるお金と思えば、値下げをお願いする必要はないでしょう。ただ、2カ月分となると初期費用として負担が大きいので、1カ月分に交渉することは可能かもしれません。
その他の費用として交渉できそうなものは、仲介手数料、鍵交換費用、事務手数料などがあります。これらは先の大きな金額の交渉が受け入れられなかった時に、「では、せめてここを」といった具合で値引いてくれるケースがありそうです。
その5:交渉のコツは“キラーフレーズ”
実際に、値下げの交渉はどのように行えばいいのでしょうか。
希望の物件が見つかったら、その近辺で、同じような築年数、広さの物件の相場を調べておくと交渉しやすくなります。
以下のサイトが参考になります。
家賃を調べる[目安・平均]なら家賃相場【HOME’S】 – ホームズ
不動産アーカイブ【HOME’S】 – ホームズ
希望の物件が相場より高かったら、高い理由を聞きだしてみましょう。違いがないようであれば、値下げ交渉ができます。
また、交渉のタイミングは、この物件に決めたいという意思が固まってからの方がよいでしょう。なぜなら次のフレーズが使えるからです。
「○○万円にしてもらえたら、ここに決めます!」
希望どおりの金額になるかはわかりませんが、ある程度値下げをしてくれるはずです。いっさい値下げをしてくれないようであれば、違う不動産屋に行くつもりで交渉しましょう。
いかがでしたか?住居費は家計の中でもっとも大きな出費であり、ずっと払い続ける固定費です。
最初の頑張りの効果はとても大きいので、是非、機会があれば実践してみてくださいね。
TEXT:FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
石倉 博子(いしくら ひろこ)
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®認定者。