更新日: 2019.01.11 その他

最近よく耳にする「UR」 URという選択はお得なの?重要なポイントとは

執筆者 : 藤木俊明

最近よく耳にする「UR」 URという選択はお得なの?重要なポイントとは
引越し先を探している人にとって、URという選択はどうでしょうか? 
 
「団地でしょ?」確かにそうですが、ずいぶん様変わりしてきていて、住み替えを検討してもいいかなというポイントがいくつかあるようです。
 
藤木俊明

Text:藤木俊明(ふじき としあき)

副業評論家

明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。

入居時の費用が抑えられ、更新手数料もかからない

UR(UR都市機構)の正式名称は独立行政法人都市再生機構。昭和の時代には「公団住宅」「公団の団地」という呼び方をしていましたね。一時期、団地というイメージじたいが色あせたのですが、逆に若い人たちの間で、そのレトロな雰囲気を見直すムーブメントもあったり、URがイケアや無印良品などとコラボしたり、イメージアップにつとめた成果が少しずつ出てきたのではないでしょうか。
 
そして、そんなURにはいくつか住み替えの検討ポイントがあります。まず「いいポイント」から。
 

(1)礼金仲介手数料が不要で敷金のみ

つまり、初期費用が抑えられるのです。ただし礼金なしなどの物件はふつうの賃貸でもありますが、力説したいのは次の(2)です。
 

(2)敷金もふつうに暮らせばかなり戻ってくる

ふつうに生活していると、敷金はあまり差し引かれずに戻ってくるといわれます。筆者の実体験でもそうでした。敷金がほとんどまるまる返ってきたものです。一般の賃貸物件(アパートやマンション)では、クリーニング代などいろいろかかった記憶がありますが、URではそんなことはありませんでした。
 
「ここ汚したでしょ」「前からですよ」なんて不動産屋さんと交渉するのも気が重いですよね。ただし、ふつうにきちんと生活していればという話です。
 

(3)更新手数料が不要

通常の賃貸物件であれば2年に一度など契約更新手数料を求められますが、URにはそれはありません。また、契約更新による値上げもありません。
 

(4)家賃でPontaがたまる

申し込み手続きをすると、毎月の家賃支払いでPontaポイントがたまります。
 
あと、わりとゆったりとした間取りで設計されていますので、平米数より広く感じます(筆者の実体験でもそうです)。ただし、次のような「マイナスポイント」もあります。
 

(1)借りやすい物件は遠く、バス便が多い

都心ではURの家賃はかなり割高に感じます。借りやすい物件は郊外に多いのですが、バス便や徒歩でかなり歩く場合があります。
 

(2)法人登記が原則禁止

会社の本店所在地にはできません。現在は認められる物件もあるようなので窓口で相談してみるしかありません。
 

(3)ペット原則禁止

動物好きな人にとっては困りますね。これも窓口で相談するしかありません。
 

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お得な家賃で借りられるポイント

そんなURですが、キャンペーンや割引制度などをうまく使えば、お得に借りられる方法もあります。
 

(1)フリーレント、キャンペーン家賃が適用される物件を選ぶ

フリーレント(無料)期間のある物件があります。また、5年間程度家賃が安くなる物件もあります。そして、その両方がある物件も探すとあります。
 
例)埼玉県K団地 2DK/43平方メートル キャンペーン家賃3万5700円(6年目より3万7600円)・フリーレント1ヶ月
 

(2)「近居割」「U35割」で家賃の減額を狙う

「近居割」では「子育て世代」「高齢者世帯」で、近場の(算定基準あり)UR同士に暮らすか、どちらかがURで近場に住むかなどの条件を満たすと、家賃が減額される制度があります(条件あり)。
 
「U35割」では契約名義人35歳以下の人が期間限定3年間、お得な家賃で住める物件が準備されています。その他「子育て割」「ママ割」など子育て世代を意識した制度が準備されています。
 

(3)「LOVE得」でカップルが3年間お得に住める

入籍予定及び入籍後1年以内のカップル(お申込時に婚約届、戸籍謄本等の提出必要)が「期間3年間」の定期借家契約で、お得に住める物件が準備されています。なお「配偶者の年齢は問わない」とありますね。
 

(4)思いきって「特別募集住宅」を選ぶ

いわゆる一般の賃貸住宅で「事故物件」にあたるものです。説明はここまでで控えます……。2018年9月1日現在では、首都圏で東京3、神奈川7、千葉21、埼玉10とあります。
 
おおむね家賃半額で1年間適用されるようですが、まったく割引のない物件もあります。
 
例)千葉県H団地 3DK/53平方メートル 1年間適用家賃2万2750円(通常4万5500円)
 
最初述べたように無印良品とコラボして、センス良くリノベーションした物件もあります。この秋は団地ライフを検討してみては?
 
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
副業評論家