更新日: 2019.01.11 その他
「なるべくお金も手間もかけずに綺麗になりたい」 周りは美容費に月々いくら使っているのだろうか
「美容にはけしてお金を惜しまない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、特に家計を守る主婦の方であれば、「なるべくお金も手間もかけずに綺麗になりたい」という声が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、家計における美容費の考え方や、使い過ぎを防ぐ工夫についてお伝えしたいと思います。
家計における美容費はどのくらい?
経済産業省の調査によると、ドラッグストアや百貨店の化粧品の売れ行きが好調です。
海外からの観光客のいわゆる「爆買い」による影響もありますが、24時間営業のドラッグストアが増えたり、化粧品メーカーが消費者のニーズを反映した基礎化粧品の開発に取り組むといった企業努力もみられます。これらのことから、顧客は順調に増えているのではないでしょうか。
では、世帯ごとの美容費の平均は月にいくらくらいなのでしょうか。
日本化粧品工業連合会の資料によると、2015年の二人以上世帯の年間化粧品支出金額は、全国平均で3万4726円。東京は他の地域より高く、4万円を越えています。つまり、月平均では2900円~3500円程度ということになります。ご自身の支出と比較されてみていかがでしょうか。
「美容費」とは、一般的には上記の化粧品支出金額に加え、美容院代等も含みます。その人の価値観やライフスタイルに大きく左右されるものですので、一概に「いくらにしなくてはいけない」とは言えません。
しかし、世帯ごとの美容にかけるお金の目安として、月々の手取り収入の2~3%程度、多くても5%までに抑えることが望ましいのではないでしょうか。
例えば、手取り収入が20万円であれば多くても1万円くらいまでということになります。
支出にメリハリをつけ、工夫あるのみ
大人の女性は、人前に出る機会も多く、毎日でなくともしっかりお化粧したり、肌や髪の手入れも含め、きちんとした身だしなみを求められる場は多いものです。
何もしないとだらしなく見えてしまうから、仕方なく化粧品を買うという方もいらっしゃるかもしれません。
最近はお金をかけない美容法に関する情報が、インターネットや雑誌などに数多くあります。まずはご自身にあった方法を、楽しみながら探してみることも有効だと思います。
さら に、以下のような点に留意してみてはいかがでしょうか。
・メーカーを絞る・お得な日にまとめ買いする
多くの化粧品メーカーは会員制で、購入金額がポイントとして還元されたり、会員限定のキャンペーンが行われたりします。また、ある一定期間だけ倍以上もポイントが貯まり、使用した金額によってはポイントだけで現品を購入できることもあります。
購入するメーカーを分散するよりも、お気に入りのメーカーに絞ることで、お得に買い物ができます。できるだけ自分に合った化粧品メーカーを見つけ、タイミングをみてまとめ買いしてみましょう。
・予定外のものを買わない
例えば、「節約のためにお安い化粧品を買ったけれど、肌に合わず、すぐ別のものを買ってしまった」、あるいは「効果が物足りなく感じて、結局は高い化粧品を買い足してしまった」といったことはないでしょうか。
少し高めの商品でも、肌などのトラブルがない状態をキープできる化粧品を使い続けるほうがよいでしょう。結局はコストを抑えられたり、支出が安定したりすることがあります。もちろん家計のバランスはしっかり考えたうえで、商品を選びましょう。
また、違うものを買いに行ったのに、ふと見かけた新色の化粧品に心惹かれて、衝動買いしてしまったという経験もあるかもしれません。それが必ずしも悪いわけではありませんが、急な出費はできるだけ抑えるという考え方は必要です。
・健康に気を配る
心身ともに健康であることは、容姿を整えるために重要なことではないでしょうか。食生活や睡眠を意識したり、ストレスの発散を心掛け、美容のトラブルを化粧品だけに頼って出費を増やすことのないよう気を配りましょう。
美容費は、娯楽・教養費などと同様に、ただ節約すればよいという性質のものではないかもしれません。
だからこそ、ご自身にとって必要な支出をしっかりと見極めて、メリハリをつけた管理をすることが大切だと思います。
出典
経済産業省「平成29年小売業販売を振り返る」
日本化粧品工業連合会「化粧品統計」
Text:藤丸 史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー