詐欺のニュースをよく耳にするので心配です。怪しいと分かるはずなのにどうして詐欺に遭うのでしょうか?

配信日: 2023.09.27

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詐欺のニュースをよく耳にするので心配です。怪しいと分かるはずなのにどうして詐欺に遭うのでしょうか?
「オレオレ詐欺」をはじめ、「預貯金詐欺」「架空料金請求詐欺」など、世の中にはさまざまな詐欺がはびこっています。
 
ニュースで報じられているため、詐欺の手口を知っている人は多いでしょう。これらの詐欺があると把握していれば、すぐに怪しいと分かり、だまされないような気がしますが、今でも多くの人たちが詐欺被害に遭っています。そこで、怪しいと分かるはずなのにどうして詐欺にだまされてしまうのか、解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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だまされてしまう理由とは?

金融庁の「知るぽると」によると、脳の前頭葉の思考系脳番地(思考や意欲、物事の判断などを行う部位)が衰えてくると、客観的な思考や判断が難しくなるという報告がされています。
 
こういった一因から、特に高齢者は、詐欺師の言葉をうのみにしてしまいやすくなるといえます。もちろん、高齢者だけでなく、若い人でもだまされているケースは少なくありません。
 
だまされてしまう理由の1つとしては、その場ですぐに結論を求められて冷静に判断できないような事態におちいっていることも挙げられるでしょう。詐欺師たちは、手口がテレビやネットなどで知れわたってしまうと、新たな手口を生み出してきます。テレビやネットで知った詐欺の手口は、すでに古いため、古い手口にだけに注意を払っていると新たな手口にだまされかねません。
 
例えば、「振り込め詐欺」の手口が明らかになると、次は「振り込まない詐欺」が急増し始めたことをご存じでしょうか。
 
振り込まない詐欺とは、大手百貨店の店員や警察官、金融機関の関係者のふりをした詐欺師が被害者の自宅に出向き、現金やキャッシュカードを直接、受け取るというものです。さらに、何人もの人間がさまざまな役割を演じる大がかりな「劇場型」の詐欺も増えつつあります。あまりにも手口が巧妙なため、被害者が詐欺であることを見抜きにくいのが特徴です。
 

だまされないためには?

詐欺師がファーストコンタクトに使う手段の1つが、電話です。そのため、知らない番号からの電話には出ないようにしましょう。もし、うっかり電話に出てしまい相手が「警察の者ですが」「金融機関の者ですが」と名乗ったとしても、うのみにしてはいけません。
 
なぜなら、本当かウソかはその時点で判断できないからです。この場合、「折り返すので電話番号を教えてください」と、こちらから伝えましょう。このように応対すると、なかには、電話番号を教えずに切ってしまう詐欺師もいます。
 
もし番号を教えて来た場合は、いったん電話を切り、実在する警察署もしくは金融機関へかけ直しましょう。そうすることで、詐欺師による電話かどうかが判明します。
 
気をつけてほしいのが、相手から教えられた番号は信用しないことです。詐欺師グループの番号である可能性があります。自分で電話帳やネットなどで番号を検索して調べるようにしましょう。万が一、詐欺に遭った場合は1人で悩まず、消費者ホットライン「局番なしの188」へ電話するのが賢明です。
 

巧妙化する詐欺の手口! 対策は万全に

だまされてしまう理由の1 つは、その場ですぐに結論を求められるため、冷静に判断できないような心理状態におちいってしまうことです。
 
詐欺師たちは、手口がテレビやネットで一般に知れわたると新手の手口を生み出してくるため、詐欺にだまされる人はなかなか減りません。詐欺師は、ファーストコンタクトの手段として電話を使う傾向です。知らない番号から電話がかかってきても出ないようにしましょう。
 

出典

知るぽるとコラム 第2回コラム 詐欺に遭ってしまう人の脳ではどんなことが起きている?
警察庁 特殊詐欺の手口と対策
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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