生活保護を受けていても「ペット」は飼えますか?指導を受けるケースもあるって本当?
配信日: 2023.09.21
「今買っているペットを手放さなければならないのか?」「今後ペットを飼うことはできないのではないか」と悩み、生活保護受給の申し込みをちゅうちょされていませんか?
本記事では、生活保護を受けていてもペットを飼えるのか?という疑問に対して、生活保護の条件を確認しながら、ご紹介していきます。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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生活保護の受給条件とは?
生活保護は、困窮する国民の生活を保護して、健康で文化的な最低限度の生活を保障することを目的とした制度です。
厚生労働大臣が定める最低生活費に、収入が満たないことを条件として、支給を受けられます。
ただし、売却して生活費に充てられる資産を保有している場合や、働くことが可能な場合、ほかの制度を利用して支給を受けられる場合、親族などから支援を受けられる場合は、そちらを優先しなければなりません。
生活保護を受けていてもペットを飼える
生活保護を受給するための条件に、ペットに関する事項は含まれていません。そのため、基本的には、ペットの飼育について制限されることはありません。
ペットを飼育するにはお金がかかるため、指摘を受けることもあるでしょう。しかし、ペットとのふれあいは、生活困窮者にとって精神的な支えとなっている場合も多く、強制的に離されることで、精神状態を追い詰めることにつながりかねないと考えられています。
もちろん、ペットの飼育にかかるお金が、生活保護費に上乗せされて支給されることはありません。通常の生活保護費の範囲内で、ペットが飼育できるのであれば、問題はありません。
多頭飼いには注意が必要
場合によっては、ペットの飼育について、ケースワーカーから指導されることがあります。特に多頭飼いをしている場合は、ケースワーカーに与える印象が悪くなり、チェックが厳しくなる可能性があります。
ペットを飼うためには、餌代をはじめ、ワクチン接種費用・生活費用・病気の治療費用・不妊去勢費用などのお金がかかります。
多頭飼いであれば、かかるお金が何倍にもなるため、日常生活を圧迫するおそれがあると判断されるでしょう。
ペット飼育にかかる費用を把握しておこう
生活保護を受けても、ペットを飼うことは可能です。今飼っているペットを手放さなくてはならなかったり、今後新たにペットを飼えなくなったりすることはありません。
ただし、ペットを飼うことで経済的に圧迫されて、最低限度の生活を送ることが難しいと判断された場合は、指導が入る可能性もあります。
大切なペットを手放さずにすむように、飼育にかかる費用を生活保護費でまかなえるかどうか、事前によく確認しておきましょう。
出典
厚生労働省 生活保護制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー