高校生になった子どもに毎日お弁当を持たせることになりました。費用をおさえたいけれど、妥当な原価はどのくらい?
配信日: 2023.09.20
そこで今回は、高校生の手作り弁当にかかる妥当な原価を紹介します。弁当にかかるコストを節約する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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高校生の昼食費、妥当な原価は?
小中学校では給食を採用しているケースが多いため、小中学校の給食費に沿って高校生の昼食費に妥当な原価を考えていきます。
文部科学省のデータによると、保護者が負担する学校給食費の平均月額は、公立小学校で4477円、公立中学校で5121円です。小学校から中学校に上がると月額で約1.1倍に伸びているため、高校生の昼食費は月5600円ほどが妥当だと考えられます。登校日が月20日の場合、1日あたりの原価は280円となります。
一方、JA全農が行った手作り弁当1食あたりにおける費用についてのアンケート調査によると、かかる費用は「200円以上300円未満」が約3割で最多でした。全体では、8割近くの方が手作り弁当にかかる費用を500円未満に抑えていることが分かりました。こちらのデータからも、高校生の弁当にかけるコストは280円前後が妥当といえそうです。
【令和7年最新】「3万円給付金」の申請はお済みですか?「価格高騰重点支援給付金」の支給がスタートしています!
政府による「価格高騰重点支援給付金」の支給が始まっているようです。例えば横浜市で対象となる世帯の条件は、令和6年12月13日時点で横浜市に住民登録があること、世帯全員が令和6年度住民税均等割非課税であることです。物価高騰による影響が大きい世帯にとってはうれしいニュースになります。 そこで本記事では、「価格高騰重点支援給付金」の支給額や申請が必要なケースなどについて詳しく解説します。
物価高で手作り弁当のコストも増
物価高により食料品の値上げが相次いでおり、手作り弁当にかかるコストが上がって困っている方は多いのではないでしょうか。
帝国バンクによると、食品メーカー195社における2023年9月の飲食料品値上げは合計で2067品目となりました。2ヶ月連続で前年同月を下回ったものの、チルド・冷凍食品や乾麺製品を中心に食料品の値上げはまだまだ止まりません。
手作り弁当にはチルド・冷凍食品を使用することが多いため、そのコストも増加している家庭が多いでしょう。
手作り弁当のコストを抑える方法
手作り弁当のコストをおさえるために、前日の夕食の残り物を活用している人もいるかもしれません。チルド・冷凍食品が値上げされているので、弁当のおかずを、すべてチルド・冷凍食品に頼るとコストがかかります。夕食のおかずを少し多めに作っておき、翌日の弁当に活用すれば、費用をおさえられるだけでなく時短にもつながります。
週末などの時間があるときに、ハンバーグなどをまとめて作り、冷凍保存する「自家製冷凍食品」を活用するのもおすすめです。自分で冷凍食品を手作りすると、市販の冷凍食品を購入するよりも安くすませられる可能性があります。
ただし、まとめて作ったとしても、弁当のおかずをすべて手作りで用意するのは負担が大きいものです。手作りのおかずと加工食品を併用し、弁当作りの負担を軽くすることをおすすめします。弁当箱の中をきれいにまとめるために、例えば冷凍枝豆や煮豆などの加工食品をストックしておくと重宝するでしょう。
原価をおさえながらときには手抜きも必要
高校生の手作り弁当に妥当な費用目安は約280円前後です。前日の夕食の残り物や、自家製冷凍食品を活用することで、弁当にかかるコストはおさえられます。
毎日、弁当を作るのが負担に感じる場合は、コンビニ食や学食などと併用すると家事がラクになるうえ、昼食にバリエーションが出るため、子どもも喜んでくれるかもしれません。
弁当作りは毎日続くものなので、忙しいときや体調が悪いときはむりをせずに手抜きも必要です。
出典
文部科学省 令和3年度学校給食実施状況等調査
JA全農 現代人のお弁当事情に関するアンケート
帝国データバンク 「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2023年7月
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー