値上げラッシュで生活できません。日々の生活費と「家族イベント」のどちらを節約すべきでしょうか?
配信日: 2023.09.17

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値上げラッシュの現状
帝国データバンクが行った食品メーカー主要195社における価格改定動向についての調査によると、9月の飲食料品値上げは合計で2067品目となっています。前年9月と比較すると7割の水準にとどまっています。この水準は値上げが本格化した2022年以降、初めて2カ月連続で前年同月を下回る結果です。
しかし、値上げ食品のジャンルは前年同月に比べて範囲が広がっており、依然として値上げトレンドの高い状況が続いています。また、ガソリン代も高騰しており、価格抑制策は年末まで続くことになっているものの、生活への影響は大きいでしょう。
このような現状から、これまで通りの生活ができず苦しんでいる人が多いと予想されます。
【令和7年最新】「3万円給付金」の申請はお済みですか?「価格高騰重点支援給付金」の支給がスタートしています!
政府による「価格高騰重点支援給付金」の支給が始まっているようです。例えば横浜市で対象となる世帯の条件は、令和6年12月13日時点で横浜市に住民登録があること、世帯全員が令和6年度住民税均等割非課税であることです。物価高騰による影響が大きい世帯にとってはうれしいニュースになります。 そこで本記事では、「価格高騰重点支援給付金」の支給額や申請が必要なケースなどについて詳しく解説します。
生活費の節約が重要
値上げラッシュが続くなかで重要なのは、家族イベントよりも「生活費」の節約といえるでしょう。
「このままでは生活ができないから外食しない、家族旅行も行かない」と家族イベントを節約してしまうと、日常の楽しみがなくなり心の疲弊が懸念されます。節約意識のモチベーションも保ちにくくなり、家族イベントを節約しているからと理由づけをして、生活費でむだづかいをしてしまうかもしれません。
そもそも節約をするうえで重要なのは、現状の収支の把握と見直し、そして「目標設定」です。設定した目標を達成するために、「いつまでに・どれくらい」の節約をするか、明確にすることでモチベーションを保ちやすくなります。
以上を踏まえると、家族イベントを節約の目標として設定し、日々の生活費を節約するのがおすすめです。値上げラッシュで生活が苦しいうえでの目標設定なので、ぜいたくはできないかもしれませんが、モチベーションを保ちながら節約を継続できる可能性は高まります。ぜひ試してみてください。
生活費の節約は固定費から始めよう
節約のはじめの一歩として、一定期間で必ずかかってくる固定費の見直しがおすすめです。固定費は、保険料やスマホ料金、サブスクリプションサービスなどがあげられ、1度見直せば、継続して一定額が節約できます。
保険料の見直しでは、そもそもむだな保険に入っていないか、補償内容に不必要なものが組み込まれていないかなど、細かく確認することが重要です。スマホ料金では、料金プランやWi-Fi環境の見直し、格安SIMの検討などをしてみましょう。
また、最近、利用範囲が拡大してきているサブスクリプションサービスに関しては、利用頻度と金額が見合っているのか、再度、検討し直してみてください。
このように固定費を見直すだけでも、年間で大きな金額の節約につながりそうです。さらに賃貸に住んでいる人は、思いきって家賃の見直しを検討してみるのもいいかもしれません。引越しの手間はかかりますが、長期間で考えると大きな節約につながる可能性があります。
変動費はコツコツ節約
食費や日用品費など、毎月変動する生活費は、日々、小さなことからコツコツ節約していきましょう。
例えば、ゴミ袋の節約にはゴミをなるべく出さない工夫が必要です。ゴミを出さないためには、購入時点で、本当に必要なものか検討する必要があります。
そのほかにも、ネット通販はまとめ買いで安くなっていたり、ポイント還元アップのキャンペーンを行なったりするので、日頃から常備しているものはネット通販の利用がよいかもしれません。
また、宅配サービスの利用も考え方によってはおすすめです。宅配サービスは割高なイメージを持つ人もいますが、その分、交通費がかかりません。買い物にかかる時間も削減できるので、時間の有効活用も期待できます。
さらに、余分なものを買ってしまう心配もないので、結果として節約につながるという意見もあります。一度も利用したことがない人は、お試しから始めてみてはどうでしょう。
まとめ
値上げラッシュはしばらく続くことが予想されます。「このままでは生活ができない」と感じる人はこれからますます増えていくでしょう。節約だけにとらわれてしまっては、日常に息苦しさを感じてしまうかもしれません。
今回、紹介した節約の考え方を参考に、優先順位を考えて節約に取り組んでみてください。すべてをがまんするのではなく、メリハリをつけることが大切です。
出典
帝国データバンク 9月の食品値上げ、2067品目 2カ月連続で前年比減 値上げ機運「鈍化」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー