10月から「NHK受信料」が1割値下げに! でも支払い方法による金額の違いがなくなるって本当? 変更点について解説
配信日: 2023.09.16
そこで本記事では、10月から変更されるNHK受信料について解説していきます。スマホを持っているだけで受信料を支払う必要があるのかについても紹介するので今後の参考にしてください。

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これまでのNHK受信料
2023年9月30日までのNHK受信料は契約の種別や支払方法によって金額が異なっています。沖縄県を除く受信料額は図表1のとおりです。
図表1
契約種別 | 支払い方法 | 受信料(月額) |
---|---|---|
衛星契約 | 口座振替・クレジットカード払い | 2170円 |
継続振込 | 2220円 | |
地上契約 | 口座振替・クレジットカード払い | 1225円 |
継続振込 | 1275円 |
筆者作成
継続振込よりも口座振替・クレジットカード払いのほうが安くなっています。さらには6ヶ月前払い、12ヶ月前払いを選択すると安くなる仕組みです。例えば、地上契約の6ヶ月前払いは口座振替・クレジットカード払いの場合7015円、継続振込の場合は7300円になります。
月額料金を6ヶ月支払った場合は口座振替・クレジットカード払いだと7350円、継続振込だと7650円なので、それぞれ335円と350円お得です。
2023年10月からの変更点
2023年10月からはNHK受信料に変更があります。
・受信料の1割値下げ
・受信料額の一本化
まず、受信料額が1割値下げされます。
図表2
契約種別 | 受信料(月額) |
---|---|
衛星契約 | 1950円 |
地上契約 | 1100円 |
筆者作成
受信料額が衛星契約で月額1950円、地上契約が月額1100円です。さらには受信料額が一本化され、支払い方法による金額の違いがなくなります。振替・クレジットカード払いでも継続振込でも同じ料金です。6ヶ月前払いは地上契約だと6309円、12ヶ月前払いだと1万2276円になります。
スマホを持っているだけで受信料を支払わなければいけない?
テレビを持っていなかったとしても、スマホやパソコンを持っている人は受信料を支払わなければいけないという噂もありますが、スマホなどを持っているだけでNHK受信料を支払わなければいけないわけではありません。
NHKは「NHKの放送を受信できるテレビ」を設置した人に対して放送受信契約を結んでいます。この「NHKの放送を受信できるテレビ」とは、ワンセグ対応のスマホやチューナー内蔵のパソコンなども含まれるため、対象機器を持っている場合は受信料を支払わなければいけません。
場合によっては割増金の支払いや裁判となることもあるので、NHKの放送を受信できる機器を設置している場合は放送受信契約を結び、受信料を支払いましょう。
10月の変更点を確認しておきましょう
2023年10月からNHKの受信料が変更されるので、今のうちに確認しておきましょう。一律で月額料金が1割値下げになるので、受信料を支払っている人にとっては負担が減ります。
また、受信料の支払いは「NHKの放送を受信できるテレビ」であるか否かで判断されます。放送を受信できるスマホを保有している場合は放送受信契約を結び、受信料を支払う必要があるので注意してください。
出典
NHK 大切なお知らせ
NHK 現在、総務省の有識者会議でNHKのインターネット活用業務等について議論されているが、スマートフォン(スマホ)を持っているだけで、受信料を支払わないといけなくなるのか
NHK 携帯電話・スマートフォン、カーナビ、パソコンで放送を受信可能な場合は受信料が必要か
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー