子どもがゲームに高額課金しないか心配です。できる対策はありますか?
配信日: 2023.09.17

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子どもが勝手に課金できる環境を作らない
子どもの高額課金トラブルの原因はさまざまですが、共通している原因は子どもが自分の判断で課金できる状態になっていることです。
スマートフォンアプリやオンラインゲームでの課金は一般的にクレジットカードを使いますが、親のクレジットカードの情報がスマートフォンなどに残っている場合があります。スマートフォンやPC上にクレジットカード情報が残っている場合は、子どもでも簡単に課金できる状態です。
ネットショッピングを利用する際に、クレジットカード情報を毎回入力するのが面倒だから、と端末に保存している場合、数回のクリックで課金できる状態になっている可能性があります。
親のスマートフォンで子どもにゲームをさせている場合は、簡単に課金できる状態になっていないかチェックしましょう。同様に、テレビゲームやPCゲームも同じようにアカウントを共有している場合には注意が必要です。
課金システムについて理解し子どもと共有する
たとえば多くのスマートフォンアプリのゲームは、基的なプレイは無料ですが、ゲームを有利に展開させるために課金要素が用意されています。強いキャラクターやアイテムを手に入れるチャンスだったり、待機時間をすぐに解消させられたり、ゲームにハマっているほど「欲しい」と思わせる仕組みです。
ゲームを攻略したい、という気持ちで、ついつい手を出したくなる仕様になっていますが、まずは保護者がこの仕組みをよく理解しましょう。
その上で、子どもと課金ルールについて話し合い、家庭内のルールを決めるとよいでしょう。課金を許可するかどうか、どのような状況で許可、または拒否するのかなどを子どもと一緒に決めましょう。
スマートフォンを共有しない
子どもの高額課金の一因は、保護者と端末やアカウントを共有していることです。子どもが意図せず課金できる状態になっていることが原因である以上、元からたってしまえば解消できます。
ゲームやオンラインコンテンツを楽しむだけならばWi-Fi環境さえあればよいので、新たな回線契約は不要です。安い端末を購入し、子ども専用として与えます。
さらに、アプリインストールなどの情報を保護者の端末で管理できるように設定すると安心です。わざわざ新しい端末を買わず、保護者が以前、使用していた端末を初期化して渡してもよいでしょう。いずれも回線契約がなければ、キャリア決済のリスクもありません。
子どもと一緒にリスクを理解して対策すること
子どもの高額課金トラブルの原因はさまざまですが、保護者のちょっとした対策で防げるものも多々、あります。なぜ子どもが課金してしまうのか、なぜ課金できる状態なのかなど、まずは単純な原因を理解して対策していきましょう。
また、最終的には子どもの理解を深めることも大切です。課金させる場合でも、専用のプリペイドカードを使うなどの方法でリスクを軽減できます。
出典
国民生活センター_「スマホを渡しただけなのに…」「家庭用ゲーム機でいつの間に…」子どものオンラインゲーム課金のトラブルを防ぐには?(発表情報)
一般社団法人_日本オンラインゲーム協会 子どものスマートフォン課金トラブルを防ぎましょう
国民生活センター_未成年の子どもがスマホゲームで高額課金してしまった!(消費者トラブル解説集)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー