更新日: 2019.01.10 その他
パートに採用された!会社からいろんな書類をもらったけど、まず見ておくべき書類とその項目って?
そのような事態を防ぐためにも、パートとして採用されたときに見ておくべき書類とその項目についてご紹介します。
Text:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
パートに採用されたときに見ておくべき書類とは?
使用者(つまりパート先の会社やお店)は労働者(本記事内ではパートタイム労働者とします)に対して労働条件について何らかの方法で明示しなければならず、一定の事項については書面(一定の条件によりメールなども可)により明示しなければならないとされています。(労働基準法15条・同施行規則5条、短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律6条1項・同施行規則2条)
多くの場合、労働条件は「労働条件通知書」や「雇用契約書」といったような名称の書類にて明示されています。
つまり、パートとして採用されたら、労働条件通知書など労働条件について記載された書類を確認しておく必要があるのです。
チェック事項(1)契約期間
まず、労働契約の期間について確認しておきましょう。
契約期間の定めがないのか、それとも期間が定まっているのか。もし期間が決まっているのであれば、契約の更新はありえるのか。
これらの点を見落としてしまっていると「長期間働くつもりだったのに繁忙期だけの勤務で終わってしまった。」ということもありえます。
チェック(2)就業場所と業務内容
就業場所と業務内容とはいわば「どこで(就業場所)何をするか(業務内容)」です。
家の近所だと思っていたら家から遠く離れた店舗で働くことになっていた。事務仕事だと思っていたら現場で単純作業をすることになっていた。
そういった事態を避けるためにも就業場所と業務内容の確認も必要でしょう。
チェック(3)始業時間と終業時間・残業の有無
要するに何時から仕事が始まって何時に終わるのか、そして、残業はあるのかということです。
家事や子供のお迎えのためにお昼までの勤務を希望しているのに、夕方まで勤務することになってしまっていた。そんな事態を防ぐためにも、始業時間と終業時間、そして残業の有無についても確認しておきましょう。
チェック(4)試用期間
試用期間とはいわばお試し期間のようなものです。
会社によっては研修期間などと呼ばれていることもあります。試用期間中は労働条件が異なることもあるため注意が必要です。
また、会社は試用期間中といえども理由もなく労働者を解雇できるわけではありません
そのため、試用期間中だからと過度に心配する必要はありません。
チェック(5)賃金に関する事項
賃金についてもチェックを忘れてはいけません。
時給はいくらか、時間帯によって変更はあるのか、試用期間中に変更はあるのか。賃金に関する事項もしっかり確認しておいてください。
チェック(6)休日
休日がいつなのかも大切な事項です。
自身の希望する出勤日数や休日となる曜日など、間違いがないか確認しておきましょう。
労働条件の確認は必須
今回はパートとして採用された際、特に確認しておきたい項目について6つピックアップしました。
労働条件が違えば、自分の望む方向とはまったく異なる働き方となってしまうこともありえます。
パートとして採用された後は、必ず労働条件通知書などに記載された労働条件について一通り確認してきましょう。
Text:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士・2級ファイナンシャルプランナー