更新日: 2019.01.11 その他
夫婦間の年齢差ってどれくらい?夫の学歴と妻の学歴の関係って?どうなってるのか調べてみた
夫婦の学歴は新たな家庭を築き、将来の家計を考える上で、大切なことでもあるので、ここでは、どんな傾向があるのかご紹介します。御参考にしていただければ幸いです。
Text:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
30歳未満女性と40歳代男性の夫婦は意外と多い!
厚生労働省の平成29年国民生活基礎調査から、夫婦の年齢(10歳刻み)の組み合わせを表にまとめてみました。
国民生活基礎調査は、全国から抽出した世帯を調査して全国の世帯数や世帯人員等を推計しています。
資料:厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」
表の見方は、例えば妻が29歳以下の場合、夫の年齢は29歳以下の割合が59.3%、30歳代の割合が35.4%、40歳代の割合が4.5%、50歳代の割合が0.7%となっています。
同世代の割合が6割で多いですが、一回りや二回りも年上の40歳代や50歳代を夫にしている場合も一定数あります。中年男性には嬉しい統計ではないでしょうか。
30歳代と40歳代の妻も7割弱は同世代を夫にしていて、2割強が一つ上の世代、5%程度が一つ下の世代を夫にしています。40歳代の妻の夫は29歳以下の割合が0.1%あれば、60歳代の割合も1.6%あります。
夫婦は同世代が圧倒的に多いですが、「愛があれば歳の差なんて関係ない」と言えるような夫婦も実際に一定数ありそうです。
女性は自分と同じ学歴を選ぶ傾向にある
次に夫と妻の学歴による傾向について確認してみました。一つ目が全年齢の妻における夫の学歴の割合を表したものです。
二つ目が妻の年齢を29歳以下に限定したもの、三つ目が妻の年齢を60歳代に限定したものです。年齢は調査時点の年齢であり、結婚した時の年齢ではありません。
資料:厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」
妻の学歴が高校・旧制中卒の場合、夫も高校・旧制中卒の割合が60.2%で多く、夫が大学・大学院卒の割合が19.9%となっています。妻の学歴が大学・大学院卒の場合は、夫も大学・大学院卒の割合が79.4%で多く、高校・旧制中卒の割合が11.8%となっています。夫婦はお互い同程度の学歴の場合が非常に多いと言えます。
次に妻の年齢による違いがないか確認するため、年齢を限定して確認してみました。
資料:厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」
妻が29歳以下の場合、全般的には全年齢の場合と同じく同程度の学歴を選んでいます。全年齢と大きく違うのは妻が小学・中学卒の場合でしょうか。夫が小学・中学卒の割合が30%も下がり、その分が他に振り分けられています。昔に比べて小学・中学卒の人に出会う機会が減っているのではないでしょうか。
資料:厚生労働省「平成29年国民生活基礎調査」
妻が60歳代の場合は、大学・大学院卒同士の夫婦の割合が83.5%と高く、専門学校・短大・高専卒同士の割合が12.5%と低くなっていますが、全般的には全年齢の場合と同じく同程度の学歴を選んでいます。
16通りの組み合わせの中で最も少数派なのが、妻が大学・大学院卒、夫が小学・中学卒の場合です。どんな生活を送っているのか、とても気になります。
以上、夫婦の年齢と学歴の関係について見てきました。予想通りの結果と感じた人も多かったでしょうが、もちろん、年齢の差や学歴の違いがあっても結婚には関係ありません。
ここではその傾向を示したもので、今後家庭を築き、家計を考える上でご参考にしてください。
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士