更新日: 2019.01.11 その他

資格取得を収入アップにつなげたい!本当に役立つ資格の見極め方とは

執筆者 : 藤丸史果

資格取得を収入アップにつなげたい!本当に役立つ資格の見極め方とは
早朝や夜の喫茶店、休日の図書館など、資格の取得を目指して勉強する社会人を多く見かけます。

趣味や自己啓発の目的もあるでしょうが、大人になってからの資格取得は多くの方にとって、収入アップや転職等を目指すものではないでしょうか。
貴重な時間を使って勉強するのですから、本当に収入に結び付く資格かどうかはよく検討したいところです。

そこで今回は、雇用や収入に直結する資格取得の考え方についてお伝えしたいと思います。
藤丸史果

Text:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

勉強を始める前に

何か資格を取れば役立つだろう、という漠然とした気持ちで資格勉強を始めるのはもったいないと思います。
 
職場内でのステップアップが目的であれば、先輩や上司などに聞いて、どの資格を具体的にどのように役立てているかを調べるのが近道です。
 
転職や就職を目的にするのなら、まずはニーズのある分野は何か、企業が求めている資格は何かを正確に把握することが重要です。ハローワーク等の求人サイトで、市場で求められている資格を探してみましょう。挑戦する資格が見つかったら、もう一度求人を確認して、給与や自分の希望通りの働き方ができるのかどうかを細かくチェックしてみると良いと思います。
 

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不要な範囲まで勉強しない

例えば「日商簿記」は、会計事務所や税理士事務所等で専門的な仕事を希望しない限り、2級までの取得で十分という会社は少なくありません。
 
普通の会社では経理職であっても、採用時このように考えられることが多いと考えられます。級などが分かれている資格は、1級まで取らなくても3級、2級でも評価される場合がありますので、よく調べることが大事です。
 
また、資格試験の勉強は学問ではありませんので、効率的に合格するということに的を絞りましょう。
 
もちろん詳しく学習することは悪いことではありませんが、配点が高くなければ苦手なところは思い切って捨ててしまう、興味があるところでも配点の低いところはさらっと終わらせるなど、メリハリのある学習を心掛けることが大切です。
 

収入に直結する資格とは?

それでは、本当に収入につながる資格はどのように見極めれば良いでしょうか。
 
例えば医師や弁護士、司法書士、行政書士など、多くの国家資格は特定の資格を持っている人だけが業務を行える「業務独占資格」です。この資格さえ持っていれば安定して雇用が見込める、独立開業できるというイメージがあるかもしれません。
 
しかし、難関資格になるほど、取得までに時間や費用がかかります。若年者ならともかく、未経験者で資格だけ持っていてもなかなか採用につながらないという場合も多いようです。
 
それなら独立開業すれば良いかといえば、相当な人脈や営業力が求められ、軌道に乗せられず断念してしまう人も多いのが現実です。
 
・経験を活かした資格

そこで、社会人経験を活かした資格を選ぶようにしてはどうでしょうか。
 
例えば、総務の仕事をされてきた方は「社会保険労務士」が思い浮かぶかもしれません。これまでの経験と、労災や雇用保険などの専門家である社労士の資格を持っていれば、転職にも有利になることは間違いないでしょう。ただし、合格率は毎回、数%程度ですので合格までの道のりは簡単ではありません。
 
同じ総務系であれば、「産業カウンセラー」も評価されている資格です。近年は、うつ病や求職者に対するメンタルヘルス対策が多くの職場で進んでいるため、需要があります。こちらの合格率は60~70%程度です。
 
また、主婦の方の中には、育児などで仕事を辞めてからブランクがあり、就職したいけれど不安だという方も多いかもしれません。
 
しかし、育児という経験をしっかり活かして保育士を目指す方が増えています。現在は地域を問わず保育士が不足していますので、働き口を見つけやすいのではないでしょうか。
 
・関連資格でステップアップする

はじめから難易度の高い試験を受けるのではなく、関連資格を取得しながら知識を深めていく方法もあります。
 
先ほどの「社会保険労務士」は難易度の高い資格ですが、関連資格である「衛生管理者」や「年金アドバイザー」などは比較的、難易度の低い資格です。そのようなものから取得すると試験科目も重複しますし、より合格が近づくかもしれません。
 
・受験者数の増加している資格

近年、取得する人が増えている資格は、それだけ市場で求められていると言えます。一度、検討してみても良いかもしれません。
 
例えば「宅地建物取引士(宅建士)」は、ここ数年順調に受験者数を伸ばし続けています。
 
これまで「宅地建物取引主任者」という資格名だったのが、2015年に現状の名称に変わり、いわゆる「士業」の仲間入りを果たした影響が受験者数に反映している面もあるかと思います。
 
また、東京オリンピックや災害復興などで建設業界、不動産業界は今後も勢いが続き、しばらくの間は需要が高い資格と言えそうです。求人を見ても地域差はありますが、全体に募集は多く、引き続き注目したい資格です。
 
他には、「登録販売者」も受験者数が大幅に増えている資格です。
 
・未経験でもチャレンジできる資格

未経験でもニーズのある資格で代表的なものは、介護系の資格です。介護福祉士や介護職員初任者研修、介護職員実務者研修、介護事務などでしょうか。
 
同様に医療系の専門職は常に人手不足のため、未経験者でも採用される可能性が高いようです。
 
確実に収入アップを見込める資格であれば、勉強のモチベーションも違います。せっかく労力をかけて取得する資格ですので、より有意義に活用できるものを選びたいですね。
 
Text:藤丸 史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー