更新日: 2019.01.11 その他

猛暑が続いていますが、あなたの愛犬熱中症対策してますか?

執筆者 : 行光基 / 監修 : 柴沼直美

猛暑が続いていますが、あなたの愛犬熱中症対策してますか?
このところ、30度を超える猛暑日が全国的に続いています。
 
メディアでは、老人や子供の熱中症がニュースとして取り上げられることも多いですが、熱中症は、私たち人間だけでなく、動物たちにとってもたいへん怖い病気です。
 
熱中症にかかった動物たちが死に至るケースも少なくありません。私たちだけでなく、動物たちにとっても快適に過ごせるようにしっかりと対策を考えていきましょう。
 
行光基

Text:行光基(ゆきみつ はじめ)

獣医師 株式会社361°執行役員。

兵庫県出身、日本大学生物資源科学部獣医学科卒。
卒業後、外資系製薬会社にて全国の1000件以上の動物病院やトリミングサロンを訪問。
動物医療業界やトリミング業界をさらに良い業界にするべく2017年に株式会社361°の立ち上げに関わる。
http://www.361corp.com/

柴沼直美

監修:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

動物たちの体感温度は?

まず、犬や猫は私たちよりも体温が高い動物です。また、毛が多い犬は、さらに体感温度が高く感じるでしょう。犬種でいえば、人気のプードルなどは毛が多い犬種の1つですね。
 
例えば、ある日の気温が35度だとします。そんな日にお散歩に行くと動物たちの体感温度は50度以上になるともいわれています。熱い湯舟にずっと浸かっているような感じです。
 
なぜ動物たちは私たちよりも暑く感じるかというと、これは、犬達が人間よりもずっと地面に近い場所で動きまわっているからです。実際に道路からの反射熱はかなりの高温です。特にコンクリート上ではさらに暑く感じることでしょう。
 
この季節において特に注意しなければならない状況がいくつかあります。
 
代表例として、
1)日中の散歩中
2)車内
3)エアコンが入っていない日当たりの良い部屋
 
この3つは熱中症が起こりやすく、特に気をつけなければなりません。
 
もしこのような場所に動物だけを残す状態にすることがあれば、気温が上がらないように細心の注意を払いましょう。
 

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熱中症の症状は? また病院での処置は高額になる場合も。

様々な症状がありますが、いつもより呼吸が荒いことが最も気づきやすい症状です。犬でいえば、大型犬や短頭種、心臓病などの持病を持っている場合はさらに注意が必要です。
 
自宅でできる簡単な対処法としては、動物を常温の水道水で濡らし、扇風機で送風することで、気化熱を利用し、全身を冷却する方法があります。絶対に行ってはいけないことは、氷やアイスなどで急速に冷却することです。
 
ただ、自宅でできることは限られていますので、何かいつもと違う感じがするときは、お近くの動物病院に連れて行くことをお勧めします。以下のような症状が出た場合は、早急な対処が必要になります。
 
1)流涎
2)下痢
3)嘔吐
4)震え
5)発作
6)意識消失
 
このような場合は、すぐに動物病院へ連れて行って下さい。熱中症になると緊急処置が必要になり、高額になるケースもありますので、十分に注意しましょう。こういう不測の事態にそなえて、ペット保険も考慮したほうがよいかもしれません。
 
ここでは、軽く触れる程度にとどめますが、保険加入にあたっては免責事項についてあらかじめ確認しておく必要があります。熱中症に関して懸念されるのは、年間支払限度額と飼い主の落ち度という点です。
 
熱中症が引き金となって深刻な事態に陥った場合、治療費もかさむでしょう。通常年間での支払限度額が設定されていますので8月で限度額に達してしまうと、以降の治療費は適用外になります。
 
また飼い主の落ち度による場合は免責と謳っていますが、何を飼い主の落ち度とするかどうかは保険会社、保険契約の裁量によるところが多いようです。もし「飼い主の落ち度」と判断され、適用外となった場合は思いのほか金銭的負担も大きくなる場合もあるでしょう。
 

熱中症にならないようにするために

熱中症にならないようにするためには、できるなら、そういう場所に連れていかないことが一番ですが、どうして連れて行くことが必要な場合は、暑い場所に動物たちをそのまま置いておかないことです。
 
例えば、夕方ごろになると散歩に行きたがる子も多いですが、少しでも時間を遅くして気温が低下するのを待ちましょう。朝も同様に少しでも早い時間に散歩に行くことです。
 
日当たりの良い部屋での留守番をさせなければならない場合、部屋のどこかに日陰を作ってあげることやエアコンをつけていくことも重要です。
 
また、どうしても暑い場所に一緒に行く場合は、飲み水を必ず持っていき、水分補給をできる環境を整えておきましょう。
 
最近では、クールベストやクールバンダナなどのお散歩グッズが販売されており、そういったものをつけるだけでも少しでも体温の上昇を防げる可能性もあります。
 
10年前と比較すれば、室内で一緒に暮らす動物たちが増え、以前より熱中症に罹患する動物は減ってきています。一方で、日本の平均気温の上昇に伴い、室内温度の上昇が避けられなくなっています。
 
また、車などで一緒に旅行に行くご家庭も増えていきています。「少しくらいなら大丈夫」と油断せず、しっかりと対策していきましょう。
 
Text:行光 基(ゆきみつ はじめ)
獣医師 株式会社361°執行役員。

監修:柴沼 直美(しばぬま なおみ)