エアコンや除湿機は、もはや「不要」? 湿気を防ぐ窓の開け方とは?
配信日: 2023.06.26

エアコンや除湿機を使わずに、窓を開けて湿気を逃がしてやれれば、電気代の節約になります。部屋の湿度を上手に下げられる窓の開け方や、注意点を紹介します。

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閉め切った部屋の湿度が上がる原因
湿度とは、空気中の水分量のことで、晴れた日に比べると、雨の日は湿度が高くなりがちです。窓を閉め切ったままにしていると、空気が循環しないため、部屋の中に湿気がどんどんたまってしまいます。
現代の家屋や建物は気密性が高く、外気と室内の空気が入れ替わりしにくい構造です。そのため、外気の影響を受けにくく、エアコンを稼働すると、室温を一定の温度に保ちやすく、快適な環境をつくりやすいというメリットがあります。
一方、空気の出入りがしづらい構造であるために、換気をしないと、湿度がたまりやすいという点がデメリットです。湿度が高くなると、カビが発生しやすくなり、健康に害を及ぼす可能性があります。
カビは、室温が5~35℃前後、湿度80%以上、ホコリや汚れなどの、カビの餌となるものがそろったときに発生します。日本の住宅の平均室温は10~30℃、平均湿度は30~80%で、カビは、室内の空気1立方平方メートルあたり数個~数千個、浮遊している状態です。
湿度80%以上になるのは浴室ですが、カビは空気中の水蒸気ではなく、水気がある場所の表面の水分を使いますので、どこにでも、年中、発生する可能性があります。空気を循環させるとか、結露などをこまめにふき取ることで、カビの発生を減らすことが可能です。
部屋の空気を効果的に循環させる方法
部屋の空気を循環させるために、最も安上がりな方法は、窓開けをすることです。部屋の窓を開けて、空気を効率よく循環させるには、部屋の対角線上にある2カ所の窓を開けて、風の入り口と出口をつくることが、ポイントになります。対角線上に窓がない場合は、ドアを窓と考えれば、対角線上の通風ルートをつくるでしょう。
また、外気を採り入れる場所は小さく、外気を逃がす場所は大きめに開けると、より効率よく、空気を循環させられます。
・雨の日の換気はどうすればいい?
雨の程度によるものの、10分ほど窓を開けて換気をすると、室内の空気は、ある程度入れ替えることができます。雨の日は、窓の開け方を変えて、風の入り口も出口も小さく開けましょう。
窓を開けて、換気扇を回すことでも、空気を循環させられます。また窓の付近で、サーキュレーターを回すという方法も効果的です。これらの方法は、ワンルームマンションなど、対角線上に通風口をとることが難しい場合にも使えます。
なお、雨が吹き込むほど強く降っている場合は、窓を開けると逆効果になりますので、エアコンとサーキュレーターを使用するなどして、窓開け以外の方法で対処しましょう。
梅雨の時季でも窓開けで部屋の空気を循環させてカビを防ごう
家の中にカビを発生させないためには、部屋の空気を循環させることが効果的です。特に梅雨の時季は、湿気がたまりやすいので、よほど雨が強く降っているとき以外は、窓を開けて空気を入れ替えましょう。
対角線上にある窓を2カ所開けるだけで、効率よく空気を入れ替えられて、エアコンの電気代の節約にもなります。窓が対角線上に2カ所ない場合は、サーキュレーターや換気扇を併用しましょう。雨が強く降っているときには、エアコンを使うなどして、メリハリを利かせた湿度対策を行うとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー