トイレットペーパーは「ティッシュ代わり」に使える?「節約効果」はどれくらい?
配信日: 2023.06.26

そこでこの記事では、ティッシュペーパーの代用品として、安価なトイレットペーパーは使用できるのか、また、その節約効果がどの程度なのかについて解説します。

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トイレットペーパーはティッシュ代わりに使える?
まず結論からいいますと、トイレットペーパーはティッシュ代わりに使用することができます。ただし、それが最適な使い方ではないという点には、注意が必要です。
そもそも、トイレットペーパーとティッシュペーパー(フェイシャルティッシュ:顔を拭くためのティッシュ)の主な違いは、その製造過程と使用目的によるものです。トイレットペーパーは便器に流す必要があるため、水に溶けやすいように作られています。
トイレに流す際に詰まったり、配管を傷つけたりすることを防ぐために、このような性質に作られているのです。そのため、厚みや強度は、ティッシュほどではありません。
一方、フェイシャルティッシュは、使用感を快適にするために柔らかく作られている、肌に優しいように設計されている紙製品です。また、鼻水や涙、テーブルにこぼした水などを拭く場面でもよく用いられるため、水分を吸収する能力も重視されています。
これらの違いから考えると、トイレットペーパーをティッシュ代わりに使用することは可能ですが、ティッシュの柔らかさや水ぬれに対する強度を求める場合には、トイレットペーパーでは代用が難しいこともあるかもしれません。
また、トイレットペーパーは、ティッシュよりも柔らかさを重視しないこともあるため、肌に触れる頻度や時間が長くなると、肌を荒らす可能性があるという点も覚えておきましょう。
トイレットペーパーの節約効果はどれくらい?
それでは、実際にトイレットペーパーをティッシュの代わりに使うと、どれくらいの節約効果が見込めるのでしょうか。これは、使用する量や製品の種類、購入する地域や店舗によっても大きく異なりますが、一般的な計算例を挙げてみます。
例えば、ティッシュ1箱には2枚組160枚、合計で320枚入っているものが定番です。多くの場合、これの5箱セットが、300円台で販売されています。一方、トイレットペーパーは枚数ではなく、ロールの長さで価格が決まる商品です。主流となっているのは1ロールあたり60mのシングル、または30mのダブルとなっています。
これらの1平方メートルあたりの価格を比べてみると、ティッシュペーパーとトイレットペーパーの差は、2〜4円程度となりました。トイレットペーパーを使うことで、ティッシュよりも30%以上の節約につながるようです。
しかし、ティッシュには、箱などのパッケージにもお金がかけられており、利便性は大きく異なります。ティッシュは箱から簡単に取り出せますが、トイレットペーパーはロールから引き出す形になるため、取り扱える場面は限られてくるでしょう。
特徴を生かしてティッシュとトイレットペーパーを使い分けよう
トイレットペーパーはティッシュよりも安いため、代用すれば節約が見込めますが、そもそも、両者の本来の用途が違うため、その特徴も異なることは理解しておきましょう。
ティッシュは1枚ずつ出てきますが、トイレットペーパーはいっぺんに巻き取りやすく、無駄遣いにつながる可能性もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、場面に応じて使い分けるようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー