テレビがなくても「カーナビ」がある場合、「NHK受信料」を支払わなければいけないって本当?
配信日: 2023.06.25

それでは車のカーナビでNHKの放送を受信できる場合は、受信料を支払わなければいけないのでしょうか? 本記事では、カーナビでNHKが見られる場合に受信料を支払わなければいけないのか、解説します。

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なぜNHK受信料を支払わなければいけないのか
NHK受信料を支払わなければいけない根拠となるのは放送法第64条第1項です。そこには「NHKの放送を受信できる受信設備を設置した者は、NHKと受信契約を締結しなければならない」とあります。
そのため、NHKの放送を受信できる受信設備がある場合はNHKの受信料を支払わなければいけません。ワンセグに対応しているスマートフォンについても、NHKを受信できる設備を備えていることになるので、受信料を支払う対象となります。
受信料額はいくら?
NHK受信料は契約の種別によって受信料額が異なります。受信契約は衛星契約と地上契約の2種類です。衛星契約で口座振替もしくはクレジットカード等の継続払いの場合は、2ヶ月4340円です。6ヶ月前払いだと1万2430円、12ヶ月払いだと2万4185円になります。
地上契約の場合は口座振替やクレジットカード等の継続払いだと2ヶ月で2450円、6ヶ月で7015円、12ヶ月で1万3650円です。地上契約のほうが受信料は安いことが分かります。
カーナビでNHKが見られる場合
カーナビでNHKを受信できる場合は、NHKを受信できる設備を備えている状態なので、受信料を支払う対象となります。この場合はNHKと受信契約を結ぶ必要があります。
もっとも、受信契約は世帯単位で結ばれるものなので、世帯でNHKと受信契約をすでに結んでいる場合、新たな受信料の支払いは不要です。また、スマートフォンやカーナビの数だけ契約を結ぶ必要もありません。
世帯でテレビがなく、カーナビでのみNHKを受信している場合はNHKと受信契約を結び受信料を支払うことになります。NHKを受信することができないカーナビであれば、世帯でNHKと受信契約を結んでいない場合はNHKと契約を結ぶ必要はありません。
NHKを受信できる設備を持っているかが重要
スマートフォンやカーナビなどでワンセグ機能がある場合はNHKを受信することができます。この場合はNHKを受信できる設備を備えているといえるので、NHKと受信契約を結んだ上で受信料を支払わなければいけないことになります。
しかし、契約は世帯ごとで結ぶものなので、スマートフォンやカーナビがあるだけで受信料を支払うということではありません。世帯でNHKと受信契約を結んでいない場合は受信料を支払わなければいけなくなります。自身の場合、NHKに受信料を支払わなければいけないのか、確認しておきましょう。
出典
NHK NHKが受信料を徴収する法的根拠を知りたい
NHK 自動車に取り付けたテレビの受信契約は必要か
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー