更新日: 2019.01.10 その他

子供と一緒にいる時間が増える夏休みに実践!子供に知っておいてほしいお金の使い方

子供と一緒にいる時間が増える夏休みに実践!子供に知っておいてほしいお金の使い方
いよいよ小学校が夏休みに入り、家庭でお子さんと一緒に過ごす時間が増えます。夏休みのレジャーの計画を立てたり、たくさん出ている宿題の実行プランを一緒に見てあげたりと、忙しくしていることでしょう。
 
夢いっぱいの子供たちと楽しい時間を過ごしていただきたいものです。子どもたち同士が遊びに出かけたり、夏祭りや、盆踊りなど地域行事も多いもの。そんなときにこそ、お金の使い方を教えるチャンスです。
子どもの時に身についたお金の使い方の習慣は、おとなになっても影響してしまいがちです。
 
特に計画を立てることが大切です。その習慣は、将来の仕事にも影響するということですから、この夏休みを機会に実践してみてはいかがでしょうか。
 
木田美智子

Text:木田美智子(きだ みちこ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
確定拠出年金相談ねっと認定FP、DCアドバイザー、証券外務員内部管理責任者、相続士、金融知力インストラクター、FP未来への扉(幹事)、SANWA DCサポート代表。

お小遣いは、未来の習慣をつくります

お子さんにこんなことはありませんか?
 
・ものを大切にしない
・欲しいものがあるとすぐねだる
・おこづかいをあっという間に使ってしまう
・ガチャを毎回したがる
 
お金の大切さを理解していないと、欲しいものは何でも欲しがり、買ってあげても大切にしないで、ぽいっと置きっぱなしになっていたりします。乱暴に扱い壊れてしまうこともよくあります。
 
今、若者でも簡単にできてしまうカードローンを使いすぎて、破綻してしまう時代です。欲しいものを次々買ってしまうと、お金が足りなくなってしまいます。かわいいお子さんが将来困らないように、子どもの時から、お金の上手な使い方を教えておきたいものです。
 
お金を持って自分で買い物をする機会の多い夏休みは、絶好のチャンスといえます。
 

「おこづかい」をよい人生の習慣にするために何を教えればよいの?

皆さんの家庭ではおこづかいをあげていますか?
 
「おこづかい」が子どものお金の良い習慣を身に付けるために役に立つことをご存知でしょうか? おこづかいを自分で管理していくことで、大人になった時の良い習慣が身に付きます。
 
1)目標を持つこと
欲しいものは何かを挙げていきます。たくさんある場合は優先順位をつけて必要なものから買うようにします。
 
2)目標達成のための計画を立てます
欲しいものを買うためには、お金を貯めたり、買いたい時期を決めたり計画を立てます。
 
3)目標達成のための努力をします
目標のために、お菓子を買うのを我慢したり、お手伝いをしておこづかいを増やしたり努力をします。
 
4)目標達成することで自信がつきます
がんばってやり遂げたことに達成感を感じて、自信が持てるようになります。
 
おこづかいを子どもに管理させることで、1)~4)のことが身に付いていきます。これは、学習や将来の行動にもつながる良い習慣ですから、お子さまの応援団として寄り添ってあげましょう。
 
注意点としては自分で考えさせることです。つい「こうしたほうがいいよ」とアドバイスしてしまいがちですが、考える力を身に付けることも大切です。そして、欲しいものは全部買うのではなく、我慢させることも大切ですね。
お金は親が働いて得た収入で限られているから、おこづかいを大切に使ってほしいと伝えておくことも必要です。
 
時にはお金を落とすなど失敗もあるでしょう。ただ叱るのではなく、なぜ失敗したのかを聞いてみましょう。振り返ることで、同じ失敗をしないようになることができます。
 
上手にできたらほめてあげて、また頑張ろうという気持ちが湧いてくるようにすることも良いですね。
 

おこづかい帳で記録と管理をまかせましょう

おこづかいの金額は、平成29年の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」では、平均額は小学校1、2年生では721円、3、4年生では936円、5、6年生では1264円となっています。金額を決める際の参考になさってはいかがでしょうか。
 
おこづかいをあげるようになったら、予め3分の1は貯金する計画を立て、使ってよいお財布と別に保管しておくと貯金の習慣も身に付きやすくなります。ある程度貯まったら貯金通帳に入金をして金額が増えていくことを見せて、楽しみながら貯められるようにします。
 
おこづかいを渡したら、何に使いたいかを話し合ってみましょう。もらってすぐ全額使ってしまわないように、1カ月の配分を考えてもらうことです。その後は自由に任せて追加はよほどのことがない限りしないことをお勧めします。
 
レシートは保管して、何にいくら使ったかを記録させて、残高はいくらあるかをすぐわかるようにしておくと、無駄遣いがわかるようになっていきます。そして上手にお金の管理ができたら、100円アップなどをしてあげたり、お手伝いでおこづかいをプラスしてあげたりするなど、ごほうびがあっても良いでしょう。
 
おこづかい帳もきちんと習慣になって、未来の家計簿へとつながっていきます。
 
おこづかい帳は、金融広報中央委員会のホームページ「知るぽると」からダウンロードして使うことができます。使い方も丁寧に書かれていますから、お子さまと一緒にご覧になってみてください。

金融広報中央委員会 おこづかい帳
 
最後に、お子さまはご両親のお金の使い方をお手本にしています。必要のないものを買ってしまったり、カードのリボ払いや分割払いなどよく利用しないよう気をつけましょう。
 
また、家計簿をつけていない場合は、お子さんと一緒に記録を残すようにしてもよいのではないでしょうか。
 
Text:木田美智子(きだ みちこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

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