格安航空LCCの意外な落とし穴!安く買えたのに追加料金が発生 …支払い手数料などにご注意を!
配信日: 2023.06.18


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目次
LCCとは? 大手航空会社より安い理由
LCCとはLow Cost Carrier(ローコストキャリア)の略で、日本語では、格安航空会社と訳されます。日本で利用できるLCCには、Peach・Jetstar・ZIPAIRなどがあります。
LCCの魅力は、大手航空会社と比較して、航空チケットを安く販売していることです。
例えばJetstarは、運賃を「国内線片道3980円~」「国際線片道8980円~」に設定して、最低価格保証を打ち出しています。各社で、さまざまなセールを開催していて、時期や時間帯によっては、数円~数百円で、チケットを購入できることもあります。
LCCが大幅に運賃を下げられるのは、機材運用の効率化やカウンター業務の機械化・自動化など、可能な限りコストを抑えているからです。大手航空会社で当たり前の、機内食やドリンクなどのサービスがなかったり、パーソナルモニターがなかったりします。
激安のはずなのに……合計金額が高くなることがあるのはなぜ?
LCCの航空チケットを激安で購入しようと思ったのに、手続きを進めていくと、合計金額が高くなることが……。これには、以下の追加料金が発生していることが考えられます。
・手数料や空港使用料
LCCの支払いは、基本的にWebサイトから行い、運賃表示には、予約手続きに対する手数料や、空港使用料が含まれていない場合がほとんどです。大手航空会社では運賃に含まれている空港使用料が、LCCでは別途請求されるため「高くなった」と感じることがあります。
・受託手荷物料金
大手空港会社では、受託手荷物が無料のケースが多いのですが、LCCでは有料です。事前に予約しておくと、割引価格が適用されるなど、支払うタイミングで料金は異なります。
・機内食やエンターテインメント
機内食・飲み物・毛布などの機内サービスは有料で、映画・音楽などのエンターテインメントは提供していないか、別料金の場合が多いです。これら有料サービスを、予約時に追加していくと、合計金額が割高になることがあります。
ほかにもある! LCCを利用する際の注意点
LCCには、大手航空会社と異なるルールがあり、それを知らずにトラブルになることもありますので、注意が必要です。LCCを利用する際の注意点として、以下の点が挙げられます。
・機内持ち込み荷物のサイズ・重量制限が厳しい
機内持ち込み荷物は、「お手回り品+手荷物の合計2個まで」「MAX 7kg」といった手荷物ルールが定められています。
LCCでは、手荷物ルールを厳しくチェックする傾向にあるため、手荷物の重量を、事前に計っておくと安心です。重量をオーバーすると、受託手荷物として預けることになり、別途料金が発生します。
・フライトスケジュールの変更が比較的多い
最小限の機体数と時間管理で運用しているため、遅延や欠航が比較的多い点も、LCCならではのデメリットです。フライトスケジュールの変更に備えて、こまめにメールチェックするを必要があります。
欠航の場合は、基本的に他社便への振り替えなどの保証はないため、自分で対処しなければなりません。
・予約変更や払い戻しはできないことが多い
自己都合の場合、予約変更や払い戻しはできないことが多いため、注意が必要です。できたとしても、高率のキャンセル料が設定されているケースが多いようです。キャンセルに関しては、事前に各社のルールを確認しておくとよいでしょう。
LCCの仕組みを理解して上手に活用しよう!
LCCは、安い運賃で航空チケットを購入できるという魅力があります。一方で、大手航空会社とはサービス内容やルールが異なるため、理解不足によるトラブルも発生する場合があります。LCCが安いことには理由があると理解した上で、上手に利用するようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー