駅と電車内の迷惑行為ランキング。「迷惑と感じる行為」の第一位は?
配信日: 2023.06.12

そこで、今回は、駅と電車内での迷惑行為ランキングを紹介し、ストレスをお金に換算するといくらになるのか解説します。

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駅と電車内でもっとも迷惑に感じる行為は?
日本民営鉄道協会は、2000年に入ってから毎年「駅と電車内の迷惑行為ランキング」を公開しています。2022年は、10月1日から11月30日までの2ヶ月間にわたり、3305人を対象にインターネット上で「駅と電車内のマナーに関するアンケート」を実施しました。
その結果、この年の1位にランキングされた迷惑行為は「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」でした。この回答は全体の34.3%で、前年度1位になった「騒々しい会話・はしゃぎまわり」を超えています。
座席の座り方でもっとも迷惑と感じた行為は「座席を詰めて座らない」で43.3%、次は「座りながら足を伸ばす・組む」で23.4%、その次は「荷物や身体が隣の人にぶつかる」15.2%と続きます。「座席を詰めて座らない」という回答があがったのは、間を広く取る、荷物を座席に置くなどが理由です。「荷物や身体が隣の人にぶつかる」では、大きな荷物や足を組むなどがあげられています。
性別によっても感じ方は違う
先ほど紹介した結果は総合的なもので、性別によってもランキングはやや変わってきます。
男性の場合、迷惑行為の1位にランキングされたのは「騒々しい会話・はしゃぎまわり」で、2位が「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」です。
女性は「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」が1位で、「騒々しい会話・はしゃぎまわり」は2位になっています。性別の回答なしでも、1位と2位は男性と同じ結果です。
通勤時のストレスはお金に換算するといくら?
毎日電車に乗る人にとって、迷惑行為に対するストレスは相当なものかもしれません。そこで、ストレスをお金に換算するといくらになるのか見ていきましょう。
少し前のデータですが、2016年に20〜30代の女性500人を対象に行った調査があります。その調査によると、ストレスから開放されるために払ってもいい金額として「片道あたり平均1782円」という結果が出ています。年間にすると90万円を超える額です。
また、ある研究所が行った調査によれば、通勤時間が長いほどストレスが大きいとしています。同調査では、通勤ストレスは仕事やプライベートの満足度にも影響するという結果も出ています。仕事への満足度が低ければモチベーションも左右されがちです。業務の生産性が下がるなど、さまざまな面で損失が出ているのかもしれません。
駅や電車内では周囲への気遣いを大切に
電車は、不特定多数の人が乗り合わせるため、ささいな行動が周囲の迷惑になることもあります。特に、満員電車での通勤時となると隣の人との距離が縮まります。それだけでも、ストレスに感じる人は多いかもしれません。
多くの人が使うことを考え、周囲への気遣いをするのは大切なことです。荷物の持ち方や座り方など、お互いが気持ちよく利用するための配慮をしましょう。
出典
日本民営鉄道協会 2022年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー