28歳ですが「歯の矯正」をすべきか迷っています…やっぱり100万円くらい必要でしょうか?
配信日: 2023.06.09

大人が歯列矯正を受ける場合、治療法や治療期間、かかる費用の目安、医療費控除は受けられるのかを紹介します。

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歯列矯正の種類やかかる期間の目安
歯列矯正とは、歯並びやかみ合わせの不具合(不正咬合(こうごう))をさまざまな方法で改善する治療方法です。歯列矯正の方法は大きく分けて4種類あります。表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正、マウスピース矯正です。マウスピース矯正以外はワイヤー矯正になります。
表側矯正は歯の表側にワイヤーをつけて歯を動かす方法です。さまざまな歯並びの矯正に対応しており、実績が多い特徴があります。裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーをつけて歯を動かす方法です。歯列矯正をしていることが目立ちにくいメリットがあります。
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組み合わせる方法で、見た目と実用性のバランスが取れた矯正法です。マウスピース矯正は、取り外しのできるマウスピースを装着して歯を動かす方法で、口の中が傷つきにくい、目立ちにくいなどのメリットがあります。
歯列矯正にかかる期間の目安は、部分矯正の場合は数ヶ月~1年、全体矯正の場合は1年~2年半程度です。歯をどの程度の距離だけ動かすかによって、かかる期間は異なります。
歯列矯正にかかる費用の目安
歯列矯正にかかる費用は、治療法、部分矯正か全体矯正かで異なります。矯正装置料は、表側矯正の場合は30~130万円程度が目安です。裏側矯正の場合は40~170万円程度かかります。ハーフリンガル矯正の場合は35~150万円程度が目安です。マウスピース矯正の場合は10~100万円程度かかります。
このほかに、矯正治療を始める前、治療後にも別途費用が必要です。矯正治療を始める前にはカウンセリング料、診断料がかかります。
矯正治療が終わった後は、歯の後戻りを防ぐために、矯正治療にかかった期間と同程度の期間にわたってリテーナー(保定装置)を装着しなければなりません。リテーナーを装着している期間は保定装置料や保定観察料などが必要です。なお、矯正治療前やリテーナー装着期間にかかる費用は、医院によって治療費に含まれている場合と別途必要な場合があります。
矯正治療は医療費控除の対象になるか
国税庁によれば、発育段階にある子どもの成長を阻害しないように行う不正咬合の歯列矯正は、医療費控除の対象です。一方、容貌を美化するための歯列矯正は医療費控除の対象にならないとしています。
大人の場合でも、かみ合わせや歯並びの問題から咀嚼がうまくできない、発音に影響が出ているなどの場合は医療費控除の対象です。かみ合わせや歯並びの問題により矯正治療が必要である旨の診断書を医師から出してもらい、確定申告のときに診断書を提出できれば医療費控除の対象になります。
大人の歯列矯正は治療法やかかる医院によって費用が大きく異なる
大人の歯列矯正は、症状によってどの治療法を選択できるのかが変わってきます。部分治療で済む場合と全体治療をする場合では、治療にかかる期間や費用は大きく異なります。
また、治療費は医院ごとに異なるため、治療を検討する際には複数の医院でカウンセリングを受けたり治療費の見積もりを出してもらったりするとよいでしょう。
大人の場合でも不正咬合によって咀嚼や発音に影響が出ている場合は、医療費控除の対象となります。
出典
国税庁 No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー