更新日: 2019.01.11 その他

便利な電子マネー。初心者がもっとお得に、便利に使うためには

便利な電子マネー。初心者がもっとお得に、便利に使うためには
電子マネーは、今や日常に欠かせない決済ツールになってきています。交通系電子マネーや、最寄りのスーパーやコンビニなどの商業系電子マネーなど、年代問わず多くの方に利用されています。
 
一方で、種類が増えすぎてよくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
発行元の多様化だけではなく、支払い方法もクレジットカードからチャージするプリペイド型、使用した分だけクレジットカードから引き落とされるポストペイ型のタイプなど複数存在しています。
 
そこで、これからもっと便利に電子マネーを使ってみたいという方に向けて、使い方のコツをお伝えしたいと思います。
 
藤丸史果

Text:藤丸史果(ふじまる あやか)

ファイナンシャルプランナー

相続、投資信託など、身近なファイナンスを中心に活動している。

電子マネーのメリットと使い方のコツ

電子マネーは、現金の代わりにレジなどでかざすだけで支払いができます。クレジットカード支払いのようにサインや暗証番号を入力するといった手間もかかりません。
 
支払い方や、使う状況により次のように種類を分けることができます。
 

・交通系電子マネー

SuicaやICOCAなどの電車やバスの利用時に使用する電子マネーです。改札を通るだけでなく、コンビニや駅ビルなどでも使うことができます。
 

・商業系電子マネー

WAONやiDなどが代表的です。すべての加盟店で使うことができ、買い物の時に現金を用意する必要がないので、混んだレジでも焦ることなくスムーズに買い物ができます。
 

・プリペイド型

現金やクレジットカードであらかじめチャージをしてから使用する電子マネーです。
 

・ポストペイ型

利用した額だけ後から銀行口座から引き落とされるタイプの電子マネーのことで、おサイフケータイもこのポストペイ型です。クレジットカードと紐づけして、引き落とし時にクレジットカードのポイントも貯まります。
 
便利なので、電子マネーのほうが現金よりも使い過ぎてしまうのではないかと思われるかもしれません。ところが、クレジットカードと連携して設定金額以下になると自動的にチャージされるオートチャージ機能付きの電子マネーでは、チャージの上限額が決まっているので使い過ぎを防止することができます。
 
プリペイド型の電子マネーであれば、事前チャージしている分しか利用することができません。
 
また、インターネットで電子マネーの利用履歴を確認したり、家計簿アプリに普段利用している電子マネーを登録することができますので、お金の管理が苦手な方も自動的に今月の利用額を確認することが可能になるはずです。
 
電子マネーをお得に使うために注目したいのが、各電子マネーが実施しているポイントサービスです。
 
これは電子マネー独自のポイントが貯まるタイプと、提携企業や提携クレジットカードのポイントが貯まるタイプがあります。どちらも効率良くポイントを貯めるためには、クレジットカードと連携する方法がおすすめです。
 
例えば、クレジットカードからのチャージポイントが貯まるSuicaや楽天Edy、WAONなどはクレジットカードとの併用で効率よくポイントを獲得できます。ポイント還元率は利用するクレジットカードによって変わってきますので、カード選びは重要です。
 
例を挙げると、WAONは「イオンカードセレクト」、nanacoは「セブンカードプラス」と連携させることで、クレジットカードからのチャージでポイントを貯めることができるようになります。
 
また、電子マネーの専用サイトでは多彩なキャンペーンを実施していることもメリットです。
 
電子マネーの決済で応募できるキャンペーンや、割引を受けられたりポイントがさらにもらえたりと、多くのキャンペーンを実施していますので、必ずチェックするようにしましょう。
 

電子マネーの注意点

便利な電子マネーですが、デメリットや注意点もあります。
 
まず、インターネットのセキュリティの脆弱性により、自分の知らない間に、勝手に他人に電子マネーを使われてしまう可能性があります。
 
電子マネーを紛失したり、盗難被害にあった場合に保証を受けられるサービスもありますが、他人に勝手に電子マネーを使われていないかどうか、利用履歴や残高を意識しながら電子マネーを利用するようにしましょう。
 
最終的な支払い時点がずれてしまうものと、そうでないものがあることにも注意が必要です。
 
クレジットカードを介した支払いをする場合、支払いは翌月以降になり、現金チャージの場合はその場で支払うため、同じ月に使ったお金の支払時期が混在することになります。
混乱したり、翌月や翌々月の家計が苦しくならないよう利用額をこまめに把握し、コントロールしていくことが必要です。
 
お得にポイントを貯めることができるのは電子マネーの大きなメリットではありますが、たとえ2~3%のポイントがバックされたとしても、支出がそれ以上になるようでは意味がありません。ポイントを目的にして余計なものを買わないよう気を付けたいところです。
 
注意点も意識しながら、ご自身のよく利用する店舗や、普段利用している電子マネーとクレジットカードとの相性を見極め、自分に合った利用法で電子マネーを上手に使いこなしていきましょう。
 
Text:藤丸 史果(ふじまる あやか)
ファイナンシャルプランナー

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