更新日: 2019.08.20 その他
「煙草を吸わないと保険料が安くなる」保険の喫煙検査。「たまにもらい煙草」や「周りがヘビースモーカー」な人たちはどうなった?
では、「煙草を吸わない」というのは、どのように証明するのでしょうか?自己申告で良いのでしょうか?
執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)
株式会社fpANSWER代表取締役
専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。
「非喫煙体割引」…「煙草を吸わない」は自己申告ではありません
「非喫煙体割引」の付いた生命保険の申し込み手続きをする時に、「コチニン検査」という検査があります。
コチニン検査とは、被保険者に巨大な「綿棒」を数分間くわえてもらい、そのくわえた「綿棒」を今度は「試験管」のような容器にしまいます。そして、その容器を封筒に入れて生命保険会社に送るのです。(ちなみに、速達ではありますが、書類などと同じ郵便で送ります)。
その結果で「非喫煙体割引」がOKなのか、NGなのかが決まります。
そもそも「非喫煙体割引」って、何?
「非喫煙体割引」とは「(保険を申し込む日から)過去1年間(過去2年間という会社もあり)に煙草を吸っていない」ことを証明することで、保険料が安くなるサービスです。
果たして、「過去1年間に煙草を吸っていない」ことはコチニン検査で立証することができるのでしょうか?
「過去1年の間に、煙草を1本だけ吸った人」がコチニン検査にチャレンジしたそうなのですが、結果は「NG」だったそうです。
さて、以下は、そんなコチニン検査の珍事例です。いずれも伝聞です。
接待の時の「もらい煙草」は?
普段、煙草は全く吸わない方のお話。
その方は仕事柄、お客様を接待するそうですが、その接待の席上で「もらい煙草」をすることがあるそうです。
コチニン検査の結果はOKでした!
副流煙は?
ご本人は全く煙草を吸わない、被保険者様のお話。
職場は禁煙にできても、ご家庭とサークルでの飲み会が「スモーク状態」。そんな被保険者様がコチニン検査にトライしたところ、結果はNGでした。
ご本人が煙草を吸わなくても、コチニン検査は副流煙の影響を見逃さないということなのでしょうか?
ところが、この方が数カ月後にコチニン検査に再チャレンジしたところ、結果はOKでした。ご家庭で対策をしたわけではありませんが、サークルでの飲み会を控えていたそうです。
まとめに代えて
「非喫煙体割引」のコチニン検査を受けるか否か、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の事例をお読みいただいて、「よし、やってみよう」というお気持ちになったかもしれませんね。どのような結果になるか分からないという方も、やってみて損はありません。「OKが出ればラッキー」という気持ちで挑戦してみてはいかがでしょうか。
Text:大泉稔(おおいずみ みのる)
株式会社fpANSWER代表取締役 専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師