更新日: 2019.01.07 その他
会社員からフリーランスになると年収ってどうなるの?フリーランス白書2018で実態をチェック!
しかし、フリーランスは給料制ではありません。いったい月にいくらくらい稼げるのか、不安に思ってなかなか踏み出せない方もいるのでは?
今回は、そんな気になるフリーランスの実態について迫ります。
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」とは
そもそもフリーランスとは、特定の企業や団体、組織に属せず独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人のことを指します。
非営利支援団体「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」が、フリーランスの年収・満足度・仕事に対する意識などを調査し、「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」として報道発表しました。
さっそく気になるフリーランスの実態を覗いてみましょう。
フリーランスの収入は会社員と比べてどうなの?
■過去に一つの会社に所属していたことはありますか。
・ある 96.5%
・ない 3.5%
フリーランスで働く人たちは、以前に会社員だった経験を持つ人がほとんどということがわかります。やはり会社勤めをして得た知識やスキルを、独立しても生かしているというパターンが多いのでしょうか。
さらに、会社員時代に比べて、「増えた(上がった)/減った(下がった)もの」の調査では以下の結果が出ています。
【増えた(上がった)】
・満足度 84.3%
・スキル/経験 80.8%
・人脈 68.7%
・生産性 64.7%
・収入 41.7%
【減った(下がった)】
・働く時間 61.5%
・収入 44.8%
おもしろいのが収入ですね。増えた人も約4割、減った人も約4割という結果になっています。しかしながら全体的に見ると、スキルや経験が増え満足度と生産性が上がり、さらには人脈が広がり働く時間は短縮されるという、メリットの多い状態と見えるような気がします。
では、会社員の年収とフリーランスの年収を比較してみましょう。
■会社員:現在の収入
1位:300-500万円未満 30.2%
2位:100-300万円未満 22.1%
3位:500-800万円未満 21.8%
……100万円未満 1.4%
■フリーランス:現在の収入
1位:100-300万円未満 25.6%
2位:300-500万円未満 25.2%
3位:500-800万円未満 17.5%
……100万円未満 15.1%
比較すると、どちらも100〜500万円がボリュームゾーンになります。
ただし100万円未満の割合は圧倒的にフリーランスのほうが多く、会社員と比べて年収のばらつきが多いようですね。
ずばり、フリーランスの悩みとは
1年を通して、月ごとに収入がバラバラ……というのもフリーランスあるあるです。ずばり、フリーランスの人たちが抱えている悩みを見てみましょう。
■あなたが今の働き方(フリーランス)を続けていく上で障壁になっているものをお答えください。
1位:収入がなかなか安定しない 64.4%
2位:社会的信用を得るのが難しい 39.0%
3位:経理などの庶務・バックオフィス作業が煩雑 34.8%
やはりダントツで1位なのが「収入の不安定さ」。収入の低い月が続くと不安になってしまうものです。
■現在の働き方を続ける/成功させる上で重要だと思うものをお知らせください。
1位:自分を売る力(セルフブランディング) 62.4%
2位:成果に結びつく専門性・能力・経験 60.6%
3位:やり遂げる力 58.9%
フリーランスの方々は、自分の力で生き抜いていくために上記のようなことに注力しているようです。
会社にとらわれず自由に働けるという反面、自分の力で切り開いていかない限りなかなか収入を伸ばせないというのがフリーランス。会社員時代より満足度が上がって労働時間も短縮できる一方、収入を安定させるための努力が必要なのですね。
※一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会報道発表「プロフェッショナルな働き方・フリーランス白書2018」より
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。