更新日: 2019.01.09 その他
子ども部屋の必要性をどう考える?子ども部屋があって良かったこと・悪かったこと
子どもがどんな風に育って欲しいか、それぞれの親の方針によって、子ども部屋の存在意義は変わっていきますが、皆さんはどのようにお考えですか?
子ども部屋は必要ないと思いますか?それとも必要だと思いますか?
今回は子ども部屋が必要なのか、それとも不要なのかについて、見ていきたいと思います。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
■親は子ども部屋についてどう思っている?
親は子ども部屋の必要性をどのくらい感じているのでしょうか?
2015年に報道発表された野村不動産アーバンネットの調査「子ども部屋についてのアンケート」によると、「現在子ども部屋がある」と答えた割合は53.1%でした。
また現在子ども部屋がなくても、将来的に用意すると答えた人は77.1%で、ほとんどの親が子ども部屋が必要だと思っています。勉強に集中したり、自立するためにも個人の部屋が必要と考える人が多いようです。
■子ども部屋があることによって良かったこと・悪かったこと
親から見て子ども部屋があることのメリットはどのようなものなのでしょうか?
2014年 東京ガス都市生活研究所が発表した都市生活レポート「家で子どもが過ごす部屋~子どもの過ごし方と親子それぞれの意識~」によると、良かった点として1番多く挙げられたのが「子どもの荷物が一ヶ所にまとまる」でした。
そのほか「リビングが散らからない」などの意見もありました。限られた家の広さの中で、子どもの荷物をしまう場所を確保するのはとても重要です。
教科書やマンガ本、スポーツクラブなどに入っている場合はスポーツ用具など子ども部屋がないとリビングやそのほかの収納スペースをとってしまいます。
子ども部屋があることで、それが解決できるということですね。
逆に子ども部屋があると良くない点は「子どもが何しているのか分からない」という意見がダントツでした。子どもが部屋にいることで、何をしているのか不安という親が多いようでした。
■子ども部屋の広さを考える
ほとんどの親は子ども部屋が必要だと考えています。
ですが、小学生のときは子どもによっては親と一緒に寝たがったり、リビングでほとんど過ごしたりすることで、意外と子ども部屋を使うことは少ないというケースもあるのではないでしょうか。
ただ、中学生や高校生になると、受験やテストのための勉強が必要になり、友達との付き合いでプライバシーをもちたくなることで、自分の部屋を使用したいことが増えてくるでしょう。
そのあとは進学や就職で家を出ていくこともあります。そうなると子ども部屋はほとんど荷物置き場と化してしまうでしょう。
そう考えると本当に子ども部屋を使うのは中学生から高校生の6年間がメインになるのではないでしょうか?
家を建てるときの坪数の費用や固定資産税にも関係してきますので、費用面においても検討しておきたいところです。
将来的に使用しない部屋に費用をかけるのではなく、必要最低限の広さを確保すればいいという考え方で良いのではないかと考えます。
■まとめ
子ども部屋についてアンケート調査をもとに見ていきましたが、いかがでしたか?
小学生のうちはリビングで勉強したり、中学生や高校生になっても部屋で勉強しないということもあります。
アンケートにもあったように、あまり子ども部屋を広くすることで、子どもが部屋にこもってしまって、家族とコミュニケーションをとらない恐れがあります。プライバシーを大切にしながらも、家族との会話を大切にできるように子ども部屋のあり方を工夫することが大切です。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー