新社会人には「高級万年筆デビュー」を激推し! キャリアアップにもつながるって本当?

配信日: 2023.04.29

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新社会人には「高級万年筆デビュー」を激推し! キャリアアップにもつながるって本当?
社会人になって初めて買いそろえる小物はいろいろあるが、ビジネス・プライベートともに需要があるのが文房具ではないだろうか。ただ、そのなかでも「万年筆」を購入する人は多くはない。万年筆は、「高そう」「扱いづらそう」「使う機会が少なそう」と考えられがちだ。
 
しかし、30代前半で年収1000万円超のAさんは、キャリアアップを目指す人であれば、早いうちに「少し高め」の万年筆を買って損することは絶対にないと断言する。その理由を伺った。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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購入時に差が生まれ、使い続ければそれを拡大できる

Aさんが万年筆を購入したのは、新卒入社して2ヶ月たった5月末の頃だった。購入のきっかけは意外にもネガティブな理由だったという。
 
「幼い頃から、傘や文房具を購入して速攻なくしてしまう癖がありました。そこで『高いモノを買ったら大切にするだろう』という、よくある思い付きでした」
 
Aさんが赴いたのは、ビル一棟丸ごと文房具が販売されている東京・銀座にある有名な店舗だ。ショーケースのなかにズラリと並べられた文房具のなかから、店員さんにさまざまなアドバイスを聞いたうえで、いわゆるペン先が金製の「金ペン」を3万円程度で購入した。
 
「まだ給料を何回ももらっていない時期でしたから、かなり緊張しましたね。今振り返ると、万年筆のなかでは決して高い商品ではないのですが、それまでペンに1000円も出したこともなかったのでなおさらです(笑)」
 
しかし、Aさんいわくこの時期に購入した万年筆のおかげで、自身のキャリアを大きく伸ばすことができたのだという。
 

宛名をボールペンで書くのは失礼?

Aさんは万年筆をすぐに仕事で使い始めた。電話対応のメモや宛名書きなど、新人に任せられる雑務においては意外と使用シーンが多かったという。そのなかで明らかに周囲から「これは何で書いたの?」や「何で万年筆を使っているの?」というリアクションを多くもらったのだ。
 
「万年筆とボールペンの字は明らかに違いますし、意外と他人の手元って見ている人は多いんですよ。あと、当時はまだ入社したばかりだった私に先輩や上司たちがかけてくれる、分かりやすいコミュニケーションのきっかけになってくれていたとも思います」
 
そこでAさんは、「忘れっぽいからあえて高いモノを買った」ではなく、実際に使用して気付いたことや、従来ビジネスシーンで万年筆を使うべきとされていた理由を含めて、以下のように回答していたという。

●契約してもらうときに「ボールペンだと失礼」だと聞いたから(複写式はNG)
●万年筆のほうがきれいに文字を書け、郵送物の宛名書きに失礼がないから
●小物にこだわっていきたいから

「実際、宛名を書く機会なんて少ないですし、ボールペンだから失礼なんて話は現場では聞いたことないんですけど。実際、上司からも『そんな昔の商習慣よく知っているな。もう気にしなくていいけど』と言われました(笑)。ただ、それだけ仕事に向き合おうとしているという『違い』がただ万年筆を使うだけで示せるのは、良いポイントだと思いますよ」
 

万年筆を使いたくなるのが最大の利点

Aさんが万年筆を購入する最大のメリットとして挙げるのが、「万年筆を使いたい」という欲が生まれることだ。Aさんの場合は「カッコいい万年筆を使っているところを見てほしい」という半ば承認欲求的なものと「書き心地が最高だから使いたい」という主に2つの欲があった。
 
「その欲に従うには『書く』行為をするしかない。それが万年筆の最大の利点です。私の場合、主に後にキャリアアップにつながる『自学自習』と『お客さまへの手紙』の2つで欲を解消していました」
 
自学自習は言わずもがな、社会人としての学習である。書籍のメモや整理、日記などから資格の勉強まで、あえてカフェで行うことで万年筆を見せつけていた。さらに既存顧客や一度、購入履歴のある顧客に対しても半年に一回程度、手書きの手紙を記して送っていたという。
 
「いわゆる定期的に送る営業メールなんですけど、その一部をあえて手書きで送っていたんですよ。手間がかかるので業務外の時間で書くケースも多かったですが、そうしたらまたカフェで書いて承認欲求を満たせるので(笑)」
 
自学自習もほかとは違う方法でのコミュニケーションも、一般的な社会人ではなかなか習慣化することは難しい。ただ「万年筆を使いたいから」という理由で始めて続けられたからこそ、Aさんがキャリアアップできた大きな要因だという。
 

まとめ

万年筆は数百円から数十万円する価格帯が幅広く、素材によって取り扱いやすさも変化する。さらに同じ製品であっても個体差があり、書き方もコツがいるなど、機能性だけを考えると格安のボールペンに劣ってしまう項目も少なくない。
 
ただ、Aさんが感じた「書くことの楽しさ」や「周囲の反応」は、ボールペンでは得にくいポイントともいえるだろう。ぜひ万年筆を見て、触って、使っているシーンを思い浮かべてワクワクするモノに出会えたら購入を検討してみてはいかがだろうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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