【奨学金】第一種奨学金と第二種奨学金の併用で「10万円以上」借りられる?

配信日: 2023.04.27

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【奨学金】第一種奨学金と第二種奨学金の併用で「10万円以上」借りられる?
大学進学には、日本学生支援機構などから奨学金を借りるケースも多く、どれくらいの金額を借りられるかを把握しておかなければなりません。
 
日本学生支援機構には、「第一種奨学金・第二種奨学金」の2種類があります。第一種奨学金・第二種奨学金は、実際にはどれくらい借りられるのかを把握してから、自分が大学進学時に借りる金額を考えることが大切です。
 
本記事では、第一種奨学金・第二種奨学金、それぞれの借りられる金額について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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第一種奨学金・第二種奨学金で借りられる金額

第一種奨学金は無利子での貸与になっており、どれくらいの金額が借りられるかについては、通っている大学が私立なのか国公立なのか、通っているのが自宅からなのか、自宅外からなのかによっても、金額は変わりますので注意しましょう。
 
第一種奨学金で一番大きい金額が借りられるのは、私立大学で自宅外からの通学であり、最大で月額6万4000円・年額76万8000円が借りられます。第二種奨学金では、最大で月額12万円・年額144万円が借りられるため、第一種奨学金と第二種奨学金を併用しなくても、10万円以上を借りることが可能です。
 
第一種奨学金と第二種奨学金の併用が日本学生支援機構では認められており、借りられる金額は、第一種奨学金と第二種奨学金の上限額に準じます。そのため、第一種奨学金と第二種奨学金の受給要件を満たしていれば、最大で月額18万4000円・年額220万8000円を借りられるでしょう。
 
第一種奨学金と第二種奨学金の受給要件を満たしている場合、先に無利子の第一種奨学金から最大額を借りて、足りない分を第二種奨学金で借りるのが普通です。
 

奨学金は将来的には返還が必要

奨学金はあくまでも大学進学などに必要になるお金を借りている形ですが、借りた金額が多くなれば多くなるほど、返還額も増えます。
 
奨学金の返還は貸与終了後から始まりますが、毎月数万円ずつの返還になるケースもあり、就職後に一人暮らしなどをしていると、大きな負担になるかもしれません。
 
どれくらいの金額を借りるのかに関しては、自分自身が進学などをするために、どれくらいの金額が必要になるのかを計算してから決めましょう。
 
また、第一種奨学金だけであれば無利息ですので、借りた金額だけを返還すればいいのですが、第二種奨学金は利息がつきますので、借りた金額に対して発生した利息の返還も必要になります。利息は、借りた金額や返還期間によっても異なり、場合によっては数万円から数十万円の利息が発生します。
 

奨学金は打ち切られる可能性もある

奨学金は、大学で勉強するために借りられるお金のため、学業不振などになってしまうと、奨学金が打ち切られる可能性もあることを覚えておきましょう。学業不振かどうかは、単位数などを基準として考えられますので、毎年ある程度の単位数は取れるように勉強することが大切です。
 
ただし、入院などによって大学に通えていない時期があって、出席数が足りなかったり、試験を受けられなかったりした場合は、継続してもらえるケースもあります。その場合には、入院証明書などの書類が必要になるため、病院などからもらっておきましょう。
 

まとめ

第一種奨学金と第二種奨学金の併用は、日本学生支援機構では認められていますが、進学する大学や家庭の経済状況などを総合的に考えたうえで、借りる金額を決めましょう。
 
奨学金は、あくまでも借りているお金なので、金額が多くなれば多くなるほど、将来の返還負担も多くなることには注意が必要です。この先、自分自身の大学生活でどれくらいのお金が必要になるかを計算して、必要になる分だけを借りるという意識を持ちましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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