メモ帳はスマホで十分? ITエンジニアがあえて「高級手帳」を使い続ける理由
配信日: 2023.04.24
そうしたなかで、スマホに内蔵されているにもかかわらず、アナログなメモ帳を活用する人もいる。本記事では、現在進行形で高級手帳を活用中のTエンジニアOさんの話を伺いながら、あえてアナログなメモ帳を用いるメリットを見ていこう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
アナログなメモ帳にはスマホにないメリットがたくさん!
ITエンジニアといえば、電子媒体に対する抵抗感も薄く、積極的に活用しているイメージがあるだろう。にもかかわらず、現在もアナログな高級手帳を活用している理由をOさんは以下のように語った。
「確かにスマホのメモ機能はとても便利です。メモ帳とペンを持ち歩く必要がありませんし、メモするスピードも手書きより早いでしょう。しかし、アナログな手帳のほうが優れている点も少なくありません。特に社会人であれば、スマホを触れない機会も多いですから……」
社会人として働いているならば、取引先やクライアント、上司などと対面で打ち合わせをすることもあるだろう。こうしたとき、スマホでメモを取ることに好意的かどうかは人によって異なる。
もし相手が会議中にスマホを触ることに嫌悪感を抱く人であれば、せっかくの取引や会議も前向きに進まないだろう。そのため、多少不便であったとしても、アナログなメモ帳を活用したほうが都合よいのだ。
また、ITエンジニアならではの事情として、情報漏えい対策の観点から業務中にスマホを触るのを禁止している職場もあるようだ。そうした職場で働く際、何か要点を確認しようとした場合、アナログなメモ帳のほうが合理的なのだそう。
集中したいときにはスマホを触りたくない!
さらに、副次的な観点からもアナログなメモ帳に軍配が上がるらしい。
「やっぱり集中したいときに『スマホを触る必要がない』というのは重要なポイントですよね。仕事中の連絡なども、パソコン内のチャットツールやメールで完結できますから問題ありません」
もし、仕事に関する要点をスマホにメモしていた場合、集中したいときでもスマホを触らなくてはならない。たとえ気持ちが仕事に向かっていたとしても、SNSやプライベートのチャットなど、集中がそがれる誘惑も多い。
そのため、アナログな手帳に仕事のポイントをまとめておけば、集中したいときにわざわざスマホを立ち上げる必要もなくなるのだ。
あえて高級手帳を使う意味とは?
このようにアナログなメモ帳には、スマホのメモ帳にはないメリットが複数挙げられる。一方で、Oさんは1冊あたり約1万円の高級手帳を活用している。
手帳の価格にも何か違いがあるのだろうか。Oさんは照れながら次のように語った。
「手帳の値段はまったく関係ありません。これは単純に私のテンションを上げたいだけです。あえてメリットがあるとすれば、一度だけクライアントに『手帳にも気を配っていて、信頼できそうな人だと思った』と言われたくらいですかね。あんまり再現性もなさそうですけど」
だが、仕事で気分が高揚するアイテムを使用するのも、決して悪くないだろう。前向きな気持ちで仕事をすれば、成果が現れる確率も高くなるかもしれない。
高級手帳を安く購入する方法がある!?
とはいえ、テンションが上がるからという理由で、1万円もする手帳を購入できる人は少ないだろう。こうした意見に対してOさんは、お得に手帳を購入できるポイントがあるのだと語った。
「4~5月あたりであれば、本屋さんで手帳がセールになっていますよ。手帳って、大体その年の1月分から翌年の3月分まで記されてるんです。だから新年が一番売れるんでしょうね。この時期になると売れ残りがセールになってことも多いですよ」
何も書かれていない無地のメモ帳ではなく、日付が記されている手帳の場合、売れる時期は限られてくる。そのため、売れる時期である1~3月を逃してしまうと、売れ残りの手帳をセールとして販売する店舗もあるようだ。もし近くに書店があり、手帳に興味がある人は、一度店頭に足を運んでみるのもよいだろう。
社会人こそアナログなメモ帳を使いこなそう!
近年は利便性や合理性の観点からアナログ媒体の多くが電子機器に置き換わっている。しかし、電子機器が最も便利で合理的なわけでもないだろう。特に今回の事例のように、スマホのメモ帳よりもアナログな紙のメモ帳のほうが利便性を発揮するケースもあるようだ。
社会人として働くのであれば、アナログなメモ帳の利便性について、もう一度見つめてみるもよいかもしれない。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー