【詐欺】「マイナンバーの暗証番号が漏れてます」と電話→しかし詐欺だった!? 見分けるにはどうすればいい?
配信日: 2023.04.05
そこで、今回は、マイナンバーの暗証番号に関する詐欺の傾向と見分け方についてまとめてみました。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
マイナンバーカードの暗証番号に関する詐欺とは?
総務省では、マイナンバー制度に便乗した悪質な勧誘や個人情報の取得に対して注意喚起をしています。スマートフォンへのメッセージ送信や直接電話をかけてくるといった手口には、次のようなものがあげられます。
・警察を名乗る者からの詐欺電話
警察を名乗る者が直接電話をかけてくるというもので、マイナンバーの暗証番号や口座の暗証番号が漏れているといった内容の話で不安をあおります。そのうえで、確認と称して暗証番号を聞き出したり通帳やキャッシュカードを回収したりといった詐欺事件が起こっています。
・未納料金があるという偽メールで電話に誘導
「アダルトサイトの未納料金がある」というメールが携帯電話に届き、記載されていた番号に電話をさせるという手口です。実際にかけたところ「延滞料金や違約金が発生しているので裁判になる」「この件はマイナンバーにも登録される」と言われ、案内された口座にお金を振り込むなどして、電子マネーを購入したという事件が発生しています。
・市役所の職員を名乗る男性からの不審な電話
実際の被害状況はわかっていませんが、年金手帳とマイナンバーカードの原本を送ってしまうという事例もあります。市役所の職員を名乗る男性から電話があり、言われるままに自分と配偶者の年金手帳とマイナンバーカードを指定された私書箱宛てに送ったというものです。
詐欺の電話やメッセージを見分けるには?
「マイナンバーや銀行口座の暗証番号が流出している」「訴訟や事件がマイナンバーに記録される」などと言われると、不安になる人は多いでしょう。
しかし、マイナンバーで訴訟履歴がわかるということはありません。役所や警察の者が、家族構成や所得、年金や保険などの情報を聞くこともないので、そういった内容の電話やメールなどは一切取り合わないことです。
マイナンバーカードや個人番号通知書の郵送を行政機関が求めることもないため、いきなり電話で要求されても応じないようにしましょう。また「名前とマイナンバーを貸してほしい」といった電話も応じてはいけません。
不審な電話がかかってきたときやメッセージを受け取ったときの対処法
マイナンバー制度に関する不審な電話を受けたり訪問されたりしたときは「消費者ホットライン(188)」に電話しましょう。実際に被害に遭ったときは警察の相談専用電話(#9110)にかけるか、最寄りの警察署にすぐ報告することです。
なお、マイナンバーカードを紛失したときは「0120-95-0178」にすぐ電話しましょう。24時間365日対応で、すぐに利用を一時停止できます(番号は2023年4月時点のものです)。
マイナンバー制度をかたった不審な電話や勧誘には対応しない
マイナンバー制度については、暗証番号の漏えいをかたった電話などのほかに、安全管理のための商品販売や不正な勧誘なども注意喚起がされています。
直接電話を受けたときだけではなく、メッセージやメールを送付されても応じないようにしましょう。不審なことがあったときは、警察など適切な機関に相談し、必要に応じてマイナンバーカードを一時停止するなどの対策をとるのが1番です。
出典
総務省 マイナンバー制度に便乗した不正な勧誘や個人情報の取得にご注意ください!
総務省 マイナンバーカードの安全性
国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 マイナンバー制度に便乗した不正な勧誘や個人情報の取得にご注意ください!
デジタル庁 マイナンバーカードのメリットと安全性
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部