更新日: 2023.03.20 その他
車のサブスクとはどういうこと? 仕組みと費用の内訳を解説
車のサブスクとは、車を購入するのではなく、毎月定額料金を支払って車を使用する方法です。車種が限定されたり、年式の古い車になったりするわけではなく、自分で選んだ新車を使用できる新しい車の持ち方といえるでしょう。
本記事では、車のサブスクの仕組みや月額料金の内訳について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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最初に車のサブスクの仕組みをチェックしよう
カーライフを楽しむ方法の1つである車のサブスクとは、利用料金を支払って特定の新車を使用するサービスです。カーリースと同様の仕組みで、利用期間を決め、契約満了時まで一定の月額料金を支払います。
頭金や初期費用が不要だったり、ライフステージに合わせて短期間で乗り換えたりすることも可能です。
金融機関などが提供する自動車ローンの審査通過が難しい、車の購入費用を用意できないといった人でも、サブスクを利用すれば欲しい車を手に入れられる可能性が高いでしょう。
車にかかる諸費用は月額料金に含まれますが、車の走行距離やカスタマイズに制限がある、契約満了後に返却する必要がある、返却時に原状回復のための費用が発生する場合がある点には注意が必要です。
初期費用不要で新車に乗れる
車のサブスクは頭金不要なので、初期費用の負担なしで新車に乗れます。車を購入するときのように一定額の頭金や購入費用全額を用意する必要がありません。
「子どもが小さいうちはミニバンタイプの車に乗りたい」「車の利用機会が少ないからコンパクトカーで十分」など、購入時の費用負担が少ない分だけ、ライフスタイルに合わせた乗り換えもしやすいです。
車にかかる諸費用が月額料金に含まれる
車のサブスクで支払う月額料金には、車両本体価格やオプション価格、契約期間中の各種税金や自動車保険料、維持や故障時に発生する費用、車検費用などが含まれています。
車が故障して想定外の高額な修理費用が発生する、車検でまとまった費用を用意するといった心配は一切不要です。また、事故や故障による月額料金の値上げはなく、契約満了まで支払う金額に変化はありません。
車にかかる費用の平準化が可能なので、家計の安定、将来に備えた貯蓄もしやすくなるでしょう。
途中解約時に違約金が発生する場合がある
契約期間中でも車のサブスクの中途解約は可能ですが、車の返却に加えて一定の違約金を支払う必要があります。契約する会社によって中途解約に関する規約は異なりますが、一般的に発生する費用は以下のとおりです。
●契約満了までの残利用料
●追加精算金
●事務手数料
●原状回復にかかる修理費用
これらの費用は原則として一括で支払う必要があります。解約するタイミングによっては、支払いが高額になるケースを想定しなければなりません。
車のサブスクに支払う費用は? 毎月の定額料金の内訳を解説
利用するサブスクによって内容は異なりますが、車のサブスクの定額料金の内訳の一例は以下のとおりです。
●車両本体価格、車両に追加したオプション料金
●税金:自動車税、環境性能割、自動車重量税、
●登録手続き費用
●保険:自賠責保険・任意保険(自動車保険)
●メンテナンス費用:法定点検、定期点検、故障修理(消耗品の交換や補充も含む)
●車検費用
●ロードサービス
●代車
契約期間中に税制変更や物価上昇による月額料金の変更や別途精算は原則としてありません。
定額料金に含まれない費用
車のサブスクでは、契約中の車にかかる諸費用が定額料金に含まれますが、以下に該当する場合は契約者に負担義務があります。
●サブスク契約中の車両にかかるガソリン代
●駐車場代
●冬タイヤなどの保管費用
●経年劣化などの走行に直接影響のない故障やトラブル
車を保有するためには保管場所の確保が必要です。自宅に保管場所がない場合、サブスクの定額料金以外に毎月の駐車場代が発生することも考慮しなければなりません。
頭金・初期費用不要! サブスクを利用して車のある生活をしてみよう
車のサブスクとは、毎月一定の利用料金を支払って新車に乗り始められるサービスです。
車を手に入れる際にまとまった費用を用意する、自動車ローンの申し込みや審査を受けるといった手続きは不要です。ただし、車のサブスクはリースを受ける契約であって、車が自分の資産にはならない点を認識しておきましょう。
車を購入した場合とサブスクを利用した場合にかかる費用を比較する、自身の車の買い替えのサイクルや経済状況を確認するなどして、メリットを感じた場合は車のサブスクを利用してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部