子どもをインターナショナルスクールに通わせたい! 一般の学校との学費とどのくらい違う?
配信日: 2023.03.18
しかし、インターナショナルスクールに係る学費について、気になる人も多いかもしれません。本記事では、インターナショナルスクールと一般の学校の学費ついて紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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インターナショナルスクールの学費について
株式会社M’s インターナショナルが2021年3月から5月かけて実施した調査「インターナショナルスクールは、学生たちの進路の際の選択肢になりうるか」(調査対象:親たちを中心とした男女1000人)の結果をみてみましょう。
M’s インターナショナルによると、スクールによって幅があるものの、インターナショナルスクールの年間の学費の平均は150〜450万円です。この学費の高さについては、インターナショナルスクールが国の補助の対象ではないことが理由として挙げられています。
また、スクールによっては義務教育校として認められていないことがある点にも注意が必要です。
ケースごとに学費総額を比較
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」よると、幼稚園から高等学校まで、公立校と私立校の年間学費総額は下記のとおりとなっています。
<幼稚園>
・公立…16万126円
・私立…30万8909円
<小学校>
・公立…35万2566円
・私立…166万6949円
<中学校>
・公立…53万8799円
・私立…143万6353円
<高等学校(全日制)>
・公立…51万2971円
・私立…105万4444円
さらに幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学費総額を、公立と私立でいくつかのケースに分けた結果は、下記のとおりです。
・全て公立…574万4201円
・幼稚園だけ私立…619万6091円
・高等学校だけ私立…735万7486円
・幼稚園および高等学校が私立…780万9376円
・小学校だけ公立…1049万6864円
・全て私立…1838万4502円
これに対して、インターナショナルスクールの授業料の平均学費を、同じように幼稚園から高等学校までの15年で計算した場合、下記となります。
・150万円の場合…2250万円
・450万円の場合…6750万円
いずれにしても、15年間私立校に通った場合の学費より大幅に高く、このことからインターナショナルスクールに通うためには、一般の学校よりも多くの費用がかかることが分かります。
実際、M’s インターナショナルの調査では、「オンラインのインターナショナルスクールの学費が、年間50万円前後なら行かせたいと思いますか?」との質問に、49%が「はい」、51%が「いいえ」と、回答はほぼ二分しているものの、「いいえ」と回答した人の44%が、「価格が高い」ことをその理由としています。
インターナショナルスクールで学ぶのはハードルが高いと感じる人も多いかもしれません。しかし教育ローンや奨学金を活用できる場合もあります。ンターナショナルスクールを選ぶ場合は、まずは事前の下調べをしっかり行いましょう。
まとめ
インターナショナルスクールと一般の学校の学費の違いについて紹介しました。
インターナショナルスクールの学費は高額な上に、スクールによっては義務教育を修了したとみなされないことがあるなどの懸念点はあるものの、今後の国際社会で活躍できる人材に育つ可能性が膨らむなど、大きな魅力もあります。
子どもをインターナショナルスクールに通わせたいと考えている場合は、この記事を参考に、費用の計画を立ててみてください。
出典
株式会社M’s インターナショナル インターナショナルスクールは、学生たちの進路の際の選択肢になりえるか(PR TIMES)
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 2 調査結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部