更新日: 2019.01.10 その他

大リーグを現地で今よりも楽しむ方法&楽しむ為の『お金』について

執筆者 : 岩永真理

大リーグを現地で今よりも楽しむ方法&楽しむ為の『お金』について
アメリカへ渡る日本人の野球選手は最近では珍しくなくなりました。
 
とりわけ今シーズンは、ロサンゼルス・エンジェルスへ移籍し、投打の二刀流でアメリカ人へも衝撃を与えた大谷翔平選手の活躍で、これまで大リーグに興味のなかった人にとっても、気になる存在になったのではないでしょうか。
 
アメリカの観光地付近の球場であれば、観光がてら現地で日本人選手を応援することができるかもしれません。
 
大リーグを観戦するには、航空券・観戦チケット・ホテルをすべて自分で手配するほか、いくつかの観戦ツアーも存在します。
 
あるいは、通常の観光ツアーへ申し込み、現地で野球観戦のオプショナルツアーを追加する方法もあります。
 
アメリカでは、球場はボールパークとも呼ばれ、幅広い年齢層の人々が楽しむ空間です。
 
料金的には、自己手配のほうが安くなる可能性もあります(「アメリカ大リーグ観戦ツアーは高い?安い?」参照)が、観光プラスアルファとして観戦する人にとっても、楽しめる要素がたくさんあるので紹介します。
 
岩永真理

Text:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/

気になる入場料などは?

チケット入手は、インターネットでの購入が最も確実かつ早い方法ですが、観光のついでに、という人はオプショナルツアーでも手配可能です。
 
大谷選手のいるロサンゼルス・エンジェルスを観戦するなら、ある旅行会社のロサンゼルス発のオプショナルツアーでは、バックネット裏席で295ドル(約3万2000円)~、1F内野側席は280ドル(約3万1000円)~。
 
アナハイム発のツアーでは、外野席が140ドル(約1万5000円)~で申し込むことができます。
 
ロサンゼルスからですと移動距離も長いので、値段ははりますがツアーのほうが便利かもしれません。
 
田中選手のいるニューヨーク・ヤンキースを観戦するなら、球場へ行かなくてもマンハッタン内にヤンキースのクラブハウスショップ(公式ショップ)が何店舗かありますので、それらのショップでチケットを買うこともできます。
 
価格は12ドル(約1300円)から567ドル(約6万2000円)までとさまざまですが、200ドル(約2万2000円)程度でバックネット裏2階席、140ドル(約1万5000円)で2階内野側席など購入可能です。
 
マンハッタンから球場までは地下鉄で行けるので、オプショナルツアーでなくてもアクセスは良好です。
 

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球場それぞれの特徴を楽しむ

アメリカの球場は、形状も大きさもさまざまです。
 
●ヤンキースタジアム(座席数4万7422、所在地:ニューヨーク)

1923年にブロンクスに建てられ1976年に改装されましたが、老朽化が進んだため、2009年に隣の敷地に形や大きさがまったく同じものを新設したのが現在の球場です。
 
球団の歴史は古く、多くの有名選手を輩出してきたので、球場の一角には次のような施設があります。
 
・モニュメント・パーク
ベーブ・ルースなどの永久欠番になっている選手たちの記念碑
 
・ヤンキース博物館
球団の歴史上鍵となる選手たちに関する展示物。時期により展示は変わりますが、元ヤンキースの松井秀樹選手のサインボールもあります。2014年からは、田中将大投手がヤンキースに所属しています。
 
マンハッタンから地下鉄でアクセスできるので、観光で訪れた人も行きやすい場所です。
 
●エンジェルスタジアム(座席数:4万5050、所在地:アナハイム(ロサンゼルス郊外))

アナハイムスタジアムという名で1966年に建設されましたが、アメリカンフットボールの球場を兼ねるために1981年に改装。その後アメリカンフットボールチームが引っ越したため、1996年に野球専用として再改装し、1998年に完成しました。
 
現在使用されている球場の中では、フェンウェーパーク(ボストン)、リグリーフィールド(シカゴ)、ドジャースタジアム(ロサンゼルス)に次いで4番目に古い球場です。
 
エンジェルスには、大谷翔平選手が所属しています。
 
そのほか、外野席にプールがある(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、レイ(軟骨魚類)のタッチ体験ができる(タンパベイ・レイズ)などの趣向を凝らした球場もあります。
 
観戦する時間やチケットがない場合は、各球場で1時間程度のスタジアムツアーがあります。
 
ツアーで巡る場所は日によって変わりますが、試合中では見ることのできないダグアウトや放送席、モニュメント・パーク(ヤンキースタジアムの場合)、などを見ることができます。
 

試合前の楽しみ

観戦チケットが手に入った場合は、できれば開場と同時に行くとよいでしょう。
 
その理由はいくつかあります。
 
・入場時にセキュリティのための荷物チェックがあり、時間がかかるので余裕をみておく。
・試合開始前の選手たちの練習風景を見ることができる。
・モニュメント・パーク、博物館など(ヤンキースタジアムの場合)、球場の名所を見ることができる。
・ショップで記念品やボール等を買う余裕がある。
 
球場には大きい荷物は持ち込めませんので(最大でも40×40×20cm)、スーツケースはホテルに預ける必要があります。楽器もNGです。多くの球場は、独自のエレクトーン奏者がいて試合を盛り上げます。
 
試合前の練習は、通常打撃練習、守備練習や、選手によってはストレッチをするなどさまざまで、内野席からはこれらの風景を撮影することや、見て楽しむことができます。
 
また、ダグアウトに近い席であれば、ペンとボールを持っていれば、運がよければボールにサインをしてくれる選手もいます。
 
試合開始前とはいえ、自分の購入した座席のカテゴリー以外のエリアには入れません。
 
旅行社手配の観戦ツアーやオプショナルツアーは、外野席のチケットの場合も多いので、練習風景を間近に見たければ追加料金を払うか、自分でネットや球場窓口で内野席のチケットを購入するとよいでしょう。
 

試合中の楽しみ

日本野球と比較すると、一般に投手の球速が速いこと、パワーヒッターが多いので、ホームランが豪快なことなどは大リーグの楽しみです。
 
また、ファールボールやホームランボールを運よくキャッチできたら、それはもらって帰れます。
 
ただし、打者にとって初ホームランなどの記念球であれば、試合後選手を訪ねて返却します。返却する代わりに別のボールにサインをもらうことが多いようです。
 
大谷選手は、初ホームランを捕球した少年にバットを贈りました。
 
<球場での食べ物>
定番のバーガー、ホットドッグ、アイスクリームはどの球場にもあります。
 
そのほか、エンジェルスタジアムでは、ピザやナチョス、タコス、ブリトーなどのメキシコ系の料理。ヤンキースタジアムでは、サンドイッチやステーキ、寿司などもあります。
 
<球場でのアルコール飲料>
持ち込み禁止。21歳以上でなくては買えず、何歳であっても必ず身分証明書の提示が義務付けられています。観戦中にビール等のアルコール飲料を飲みたい人は、場内での購入に備えてパスポートの携帯をお忘れなく。
 
球場内での飲食代は、比較的高めです。
 
1人20~50ドル(約2~5000円)は見積もるとよいでしょう。お土産は、Tシャツ30ドル(約3000円)、キャップ20ドル(約2000円)程度で買うことができます。
 
すでに計画中の人はもちろん、これから予定を立てる人も、こうした大リーグの楽しみをぜひ味わってみてください。
 
Text:岩永 真理(いわなが まり)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表