更新日: 2023.03.01 その他

【中古車購入】「登録済み未使用車」ってどんな車? 失敗しない中古車選びのコツを確認

【中古車購入】「登録済み未使用車」ってどんな車? 失敗しない中古車選びのコツを確認
新年度が近くなり、免許の取得や異動、転勤などで車が必要になった人もいることでしょう。また、中古車の購入を検討している人の中には、立ち寄った中古車販売店で「登録済み未使用車」という表示を見た経験はないでしょうか。
 
本記事では、登録済み未使用車とはどのような車か、また中古車の選び方についてご紹介します。

執筆者:齋藤彩()

「新古車」という車は存在しない

「新古車」という言葉を見聞きしたことがあるでしょうか。新古車の意味合いとして「新車のように新しい中古車」と訳されることが多いですが、厳密に言うと、車業界で売られている車には「新車」と「中古車」の2種類しかありません。
 
新古車はあくまでも業界内でのみ通じる言葉で、慣例的には後述する「登録済み未使用車」のことを指してやり取りをされることもあります。
 

中古車販売店などで見る「登録済み未使用車」ってなに?

中古車販売店や中古車情報サイトで「登録済み未使用車」という車が展示されていたり掲載されていたりしていますが、これはどのような車なのでしょうか。
 
背景には新車ディーラーと自動車メーカーの関係があります。新車ディーラーはメーカーから新車を卸してもらい、それを販売しています。新車の卸値は「年間〇〇台販売(登録する)」という取り決めをしており、新車ディーラーはメーカーとの契約台数を達成するためだけのために、やむを得ず仕入れた在庫車を書類上の登録(ナンバープレートの取得)だけして中古車として流通させています。
 
この車が「登録済み未使用車」として販売されており、走行距離も1桁台もしくは10km程度なので「ほぼ新車」と言ってもおかしくありません。
 

登録済み未使用車を購入する際の注意点

一度登録されている車なので、「車検期間」が新車よりも短いケースが多いので、できるだけ登録されてから月日が経過していない車を探すのがポイントです。
 
また、車両本体価格は新車よりも安価ですが、オプションや登録に必要な諸費用が高額になるケースが多く、結果的に新車を買うよりも総支払額が高くなってしまう恐れもあります。登録済み未使用車を購入する際は必ず新車の見積もりを取って比較することをお勧めします。
 

失敗しない中古車選びのコツとは


 
中古車は一点物で、さまざまな車体があります。その中からどのような車を購入すればいいのか解説します。
 

高年式車を中心に検討する

購入後、長期間所有する予定があるのなら故障リスクの低い高年式車(新車登録から5年以内の車)を選びましょう。高年式車ならば、メーカー保証が残っている車もあります。故障や不具合があった際に出費を抑えることができますので、おすすめです。
 

「走行距離が短すぎる車」も要注意

年式が古い低年式車なのに走行距離が少ない車があります。前の所有者があまり車に乗っていなかったために距離が伸びていなかった車になりますが、こちらもまた要注意です。
 
車は走行距離が多すぎても故障しやすくなりますが、逆に少なすぎても故障リスクが高まります。一般的に車は「1年1万km走行」が目安と言われていますので、「経過年数×1万km」を基準にして車選びをすると調子の良い中古車に出会える可能性が高くなります。年間1万kmというのはあくまでも目安ですが、筆者の経験上「年間7000km~1万5000km」の範囲で探すといいと言えます。
 

中古車販売店選びにも気を付ける

車を買う店がどのような店か、という点も重要なポイントです。アフターサービスが充実している、ネット上の口コミや評価が高いという点も選ぶ際のポイントとなります。諸費用の内訳がしっかりと明記されている、余計なオプションを強要してこない、という点も注目しましょう。
 
「全国展開している中古車販売店なら安心」というわけではなく、小規模ながらも地域に密着している販売店の方がアフターケアを充実させているケースもありますので、参考にしてみましょう。
 

中古とはいえ車は高い買い物。よく吟味しよう

数万円で購入できる中古車もありますが、年式などにこだわると100万円以上の買い物になります。購入後、あまり期間がたたないうちに壊れたりトラブルに遭ったりすると、せっかくの買い物が台無しになります。衝動買いにならないよう慎重に検討しましょう。
 
 
執筆者:宇野源一
AFP

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